第八十二部第四章 破竹の進撃その五十四
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「まだはっきりしていないですが」
「全ては終わっていないですが」
「それでもですね」
「あの国はですね」
「オムダーマンはですね」
「戦いの流れを掴んでいて」
「そのままですね」
まさにというのだ。
「オムダーマンが統一しますね」
「そしてそのうえで」
「あの国が勝って」
「アッディーン大統領が皇帝ですね」
「サハラのそれになりますね」
「このままですと」
「そうなりますね」
これが彼等の予想だった。
「今の状況では」
「オムダーマンに流れが大きく傾いていますし」
「そのことを考えますと」
「ティムール軍の第二次防衛ラインも突破し」
「そしてですね」
「その後で」
「サマルカンド星系に迫り」
オムダーマン軍がそうしてというのだ。
「後はですね」
「サマルカンド星系での戦闘にもオムダーマン軍が勝利し」
「そしてですね」
「そのうえで」
「オムダーマンがサハラを統一して」
そしてというのだ。
「アッディーン皇帝がサハラを統一し」
「後はですね」
「サハラをどう治めるかですね」
「何でも」
ここである大尉が言ってきた、黒髪と黒い瞳に彫のある顔はラテン系それもイタリア人を思わせる。
「外務省が動いている様ですね」
「外務省ですか」
「我がエウロパの」
「我々のですか」
「そしてサハラとです」
統一されたこの国と、というのだ。
「国交を結ぼうと」
「今我々は国交がありません」
「オムダーマンともティムールとも」
「サハラのどの国ともでした」
「サハラ北方への侵攻以降」
百年前のその時からのことだ、サハラ各国はエウロパのその行為に対して激怒しどの国もこの国との国交を断絶したのだ。
だがそれをというのだ。
「関係を修復し」
「そうしてですか」
「サハラと国交を結ぶ」
「そうしたいからですか」
「外務省も動いていますか」
「そうなのですか」
「今我々はマウリアの船に乗せてもらっています」
連合そしてオムダーマンにおおっぴらに姿を見せられないからだ、勿論連合はそのことをもう知ってはいるしオムダーマンやティムールもだ。だがあえて見て見ぬ振りをしているのが連合は知っていてそれで言い募っているが他の国が無視しているのだ。
「そして今ここにいてです」
「観戦もしていますが」
「それでもですね」
「あの国とですね」
「今後は」
「国交を結ぶ」
「その為に」
「マウリアにおいて」
この国でというのだ。
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