第十四話 泣く女その十
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ない。町はまたこの連続殺人、いや屠殺事件の話題でもちきりだった。
十字もそのニュースを聞く。教会においてだ。
丁度朝だ。朝に朝食を採りながら神父と共にテレビから聞く。その旧式のカラーテレビで情報を聴きながらだ。淡々として神父に告げた。
「これで藤会関係はね」
「全て終わりましたか」
「主立った百十二人には全て裁きの代行を行ったよ」
「それは何よりです。お疲れ様でした」
「うん。後はね」
白い顔でだ。十字は無表情で話していく。
「救済の代行だね」
「愛し合う二組の子羊達の」
「それを行うよ」
こう神父に言うのだった。凄惨な、自分自身が行った殺人のニュースを聞きながらパンを食べつつ神父に対して言ったのである。
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