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ハッピークローバー
第四十三話 全く以て同感その十一

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「それは」
「そうよね」
「じゃあハンターの作者さんは」
「言うことは一つよ」
 まさにというのだ。
「これまでの通りね」
「仕事しろね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「それよ」
「そうなるわね、やっぱり」
「もう他にはね」
「ないわね」
「遊ぶならよ」
「お仕事終わらせる」
「しながらでもいいのよ」
 遊びをというのだ。
「兎に角描く」
「そうしないと駄目ね」
「そうよ、全く編集部と揉めてもね」
 その噂のことをここでまた話した。
「ちゃんとお仕事しないと」
「駄目よね」
「そうよ、遊ぶことはしても」
「お仕事はすることね」
「そうよ、もう挨拶みたいにね」  
 その感覚でというのだ。
「仕事しろって言ってもね」
「いいのね」
「あの人についてはね」
「本人さんにもそう言うのね」
「あんたも言いたいでしょ」
「勿論よ」
 一も二もなくといった声でだ、実加は答えた。
「読んでるからにはね」
「そう思うわね」
「多分読者さんの殆どがね」
「思うことよね」
「仕事しろってね」
 その様にというのだ。
「流石にもうデビュー当時みたいにはって言わないけれど。絵柄も作風も変わったしね」
「そんなに変わったの」
「作風がね、デビュー作なんてね」
 姉にこちらの話もした。
「ラブコメだったのよ」
「今のバトルものじゃないのね」
「そうよ、中学生と女の子の悪魔のね」
 このカップリングでというのだ。
「結構お色気もある」
「そんな風だったの」
「そう、けれどね」
 それがというのだ。
「それがあまり人気出なくて」
「打ち切りになったの」
「それで暫くして出世作スタートさせたけれど」
「それで人気が出たの」
「最初は主人公が死んでね」
 今度はその出世作の話をした。
「そこから一話完結の問題を解決していく」
「主人公が?」
「そうした作品だったけれど」
「ジャンル変わったのね」
「バトルものにね」
「あの雑誌すぐにバトルものにするわよね」
「スポーツとかね、もう売れる為に」
 そのことを念頭に置いてというのだ、この雑誌は昔からそうしたジャンルの作品ばかり出すという批判もある。
「どうもね」
「路線変更して」
「そこから人気出てね」
「作者さんはそれが嫌だったのね」
「その時に相当ストレスが溜まって」
 何でも机に座るだけで吐き気を催すまでにだ。
「そうなってね」
「そこから編集部と揉めてるのね」
「どうもね」
「かなり深刻ね」
「ええ、私デビュー作も出世作の最初の方も好きだけれど」
「何でもバトルものにするのはなのね」
「確かに面白いけれど」
 それでもというのだ。
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