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ハッピークローバー
第四十三話 全く以て同感その九
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「あるのよ」
「それは間違いないわね」
「それでもね」 
 それがというのだ。
「描かないのは残念ね」
「お姉ちゃんから見ても」
「面白い作品なのは私も聞いているだけにね」
「これが本当に面白いのよ」
 実際にというのだ。
「だから本当に最後までね」
「読みたいのね」
「そうよ、しかし俺強い系は色々言われてるのに」
「書くのにある程度のものがないとよ」
「書けないのに」
「何もない下の下の下以下の作者だとね」 
 そうした輩が描くと、というのだ。
「今お話したいじめ漫画みたいによ」
「どうにもならないのになるのね」
「そうよ、まあ世の中そんな漫画もあるのよ」
「連載が続いても」
「ええ、そういう手の作品のことはすぐに忘れて」
 その様にしてというのだ。
「いい作品読まないとね」
「そうよね、そしてそうした作品を最後まで読めたら」
 実加は姉の言葉を聞いて言った。
「幸せね」
「そうよね、ちなみにさっき話したダイナミックな巨匠さんはね」
「マジンガーとかデビルの」
「本当に終わり方が壮絶で」
 終わることは終わるがというのだ。
「全部ぶっ壊れてね」
「終わりね」
「跡形もなく吹き飛ばす様な」
 作品世界をその様にしてだ。
「壮絶な結末で」
「さっきそれでも続編描くって言ってたわね」
「気が向いたらね」
「それは凄いわね」
「特別な人だから」 
 その作者はというのだ。
「もうあっと驚く設定とストーリーとキャラで」
「面白いのね」
「作品としてはね、けれどね」 
 それでもというのだ。
「打ち切りになるかならないかでも」
「打ち切りって」
「作品多いからね」
 それも桁外れにだ、兎角多作の作者でありその漫画家生活の中で圧倒的とも言える作品数を誇示しているのだ。
「そうした作品もね」
「あったのね」
「あったけれど」 
 それでもというのだ。
「そうでなくとも終わりはね」
「壮絶なものなのね」
「ハルマゲドンみたいな」
 理虹は今度はこう言った。
「何もかもぶっ壊して」
「それで終わって」
「読者が唖然となるのよ」
「そうなのね」
「納得いかない終わり方って言ったら」
 それはというと。
「本当に何が何かわからないまま終わるのも常だから」
「納得出来ないのね」
「だってこれまで続いていたのによ」 
 それがというのだ。
「急に大爆発ではい終わりってね」
「確かに納得出来ないわね」
 実加もそれはと頷いた。
「しかも毎回だとね」
「それでその人終わり方がいつもそうだってね」
「言われてるのね」
「終わり方があんまりだってね」
「ひょっとしてまともに終わった作品ないとか」
「あるわよ、けれど作品数から見れば」
 あまりに
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