第四十三話 全く以て同感その八
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「終わってもね」
「最終回になっても」
「叩かれまくってるわ」
「普通終わってよかった作者さんお疲れ様よね」
「そうならないで」
それでというのだ。
「酷い作品に相応しいね」
「酷い終わり方だったのね」
「そう書かれてるのよ」
「ある意味伝説の作品ね」
「悪くても伝説になるからね」
「そう言われるとそうね」
実加もそれはと頷いた。
「いいことでも悪いことでもね」
「凄かったら伝説になるでしょ」
「そうよね」
「だからね。その作品はね」
「悪い意味で伝説ね」
「そうなってる感じよ、八年も続いたそうだけれど」
それでもというのだ。
「いじめる側だったり無能だったりするキャラばかり贔屓する、ストーリーが進まないループするで」
「作者が主人公いじめて楽しんでいて」
「もう中身スカスカのね」
そうしたというのだ。
「よく言われる俺強い系の作品の方がましとか」
「ネットでよく言われる」
「言われてるのよ」
「俺強いって小説であるわね」
実加はウェブ小説特に投稿型のそれの話をした。
「何かと」
「異世界に転生したりしてね」
「毎度の展開よね」
「よく陳腐とか無敵主人公とか言われるけれどね」
「そういうのの方がましってなのね」
「言われていて」
それでというのだ。
「そうした作品でもある程度の資質がないと書けないことがわかったって」
「ああした小説も誰でも書ける訳じゃないの」
「だってそうした創作にそれなりに触れて」
そうしてというのだ。
「知らないと書けないでしょ」
「何も知らないと書けないわね」
「だからね」
それが為にというのだ。
「そうした俺強い系作品もね」
「ある程度のものがないと書けないのね」
「そう言われてるけれど」
「そのいじめ漫画はなのね」
「何もない作者がね」
そうした輩がというのだ。
「碌でもない考えで書いていた」
「そんな風なのね」
「正直今話している仕事しろって言いたい人なんか実力あるでしょ」
「面白いのよ」
描いた作品はとだ、実加も太鼓判を押した。
「本当にね」
「そうよね」
「あまり人気がなかった最初の連載作品も」
それもというのだ。
「読んでみたらね」
「面白いのね」
「もうこの時点でね」
最初の連載作品のというのだ。
「気付く人は気付いていた」
「そんな風だったのね」
「それで次の作品でね」
出世作となったその作品でというのだ。
「凄いって皆わかったのよ」
「それだけ才能があって」
「その才能は人生の経験と」
「創作に触れてね」
「身に着けていったのね」
「絶対そうでしょ、あの人漫画家としての能力はね」
それ自体はというのだ。
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