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ハッピークローバー
第四十三話 全く以て同感その七

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「十六話位でも面白いのは面白いのよね」
「作品の出来がいいのよね」
「ちゃんとまとまっていてキャラがいいとね」
「長い短いじゃないのね」
「全くストーリーが進まないでね」
 そうしてというのだ。
「ループまでして何年も続くのはね」
「その作品よりずっと下ね」
「そんないじめ漫画もあるけれどね」
「いじめが何年も続くの」
「そう、いじめ漫画って大抵いじめは最初にあって」
「そこからどうするかよね」
「それなのにその漫画はね」
 理虹は嫌そうに話した。
「延々とね」
「いじめが続くのね」
「進まないループする作者がいじめる側のキャラ達をお気に入りで贔屓してる」
「それ作者おかしいでしょ」
 実加は特に最後のことを聞いて言った。
「何いじめる側を贔屓って」
「そんなのでまともなキャラもいなくてね」
「何年も続いたの」
「この前やっと終わったけれど」
「読者さんのコメント凄そうね」
「好意的なの以外は消してたの」
「消さざるを得なかったのね」
 実加はここまで聞いて思った。
「要するに」
「多分ね、兎に角ね」
「酷い漫画だったのね」
「面白くなかったわ」
 理虹ははっきりと言った。
「全くね」
「聞いてるだけでそう思えるわ」
「そうでしょ」
「まともなキャラいないのよね」
「おかしなのしかね」
「それでいじめだけ続いて」
「どうも作者が嫌いなタイプが主人公で」
 それでというのだ。
「その主人公を延々いじめたい」
「何、作者がいじめしたいの」
「作品を使ってね」
「それっていじめの問題提起にもならないわよ」
「ならないわよね」
「作者がキャラクターいじめてたらね」
 それこそというのだ。
「どうにもならないでしょ」
「そんな漫画もあるのね」
「世の中にはね、ちなみにね」
「ちなみに?」
「その作者まともな創作に触れたことないって言う人もいるわ」
 理虹はこうも話した。
「漫画も小説もゲームもね」
「漫画家でもなの」
「それで社会生活もよ」
 こちらもというのだ。
「経験ないってね」
「それでまともな漫画描けるの?」
「だからそんな作品になってるのよ」
 実加に眉を曇らせて話した。
「そうした人で多分性格もね」
「悪いのね」
「キャラクターいじめて楽しんでる作者が性格いい?」
「そんな筈ないわね」
「いじめ漫画でね」
「悪いというかおかしいわね」 
 実加はここまで聞いて思った。
「その人は」
「そんな人だからね」
「そんな聞いてるだけで碌でもない作品になったのね」
「5ちゃんのスレでも叩かれまくっていて」
 それでというのだ。
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