第十四話 泣く女その八
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「金玉蹴り潰されてる奴もいますね」
「そんな死体もありますよ」
とにかくだ。無残な死体ばかりだというのだ。
「これは酷いな」
「ですね。いつも通りですけれど」
「今回は特にえげつないですね」
警官達が刑事に話す。彼等も吐きそうな顔だ。
そしてその検死が為されている死体達を見てだ。刑事は今度はこんなことを言った。
「それでだがな」
「ええ、ホシですね」
「それが誰か、ですね」
「絶対に藤会の人間を殺して回ってる奴だ」
顔を顰めさせてだ。刑事は言った。
「もう百人かそこいらは殺してるがな」
「殺人鬼どころじゃないですね」
「化け物じゃないですかね」
「俺もそんな気がしてきた」
刑事もだ。そう思えてきたというのだ。
「ここまで酷いとな」
「ですよね。人の手足って引き千切れるんですかね」
「どんな怪力なんですかね」
「それはできる」
可能だとだ。刑事はそのことについても述べた。
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