第五百三十四話 無限の死闘その四
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「良太郎、ダロムは智恵を司っていてね」
「頭がいいね」
「三神官の中で最もね」
「だからね」
それでというのだ。
「戦い方もね」
「それが出てだね」
「強いよ、そのことを踏まえて」
「戦っていくことだね」
「そうしていこう」
こう良太郎に話した。
「いいね」
「わかったよ」
良太郎も頷いてだった。
戦っていった、戦士達もダメージを受けてだった。
大兎は左足首を吹き飛ばされた、そこにヒメアが来た。
「大丈夫?」
「ああ、すぐにくっつける」
腰を下ろした姿勢で駆け付けたヒメアに答えた。
「だからな」
「大丈夫ね」
「死ななくて怪我をしてもくっつくのは楽だよ」
「ダメージを受けても」
「これにどれだけ助けられたか」
「そうね、そして今も」
「それを使ってな」
この容易に死なない力をというのだ。
「勝とうな」
「うん、今もね」
ヒメアは大兎の言葉に応えてだった。
そうして戦っていった、やがてバロムもダメージを受けて。
最後に電王とゼロノスの渾身の攻撃が炸裂した、そして。
ダロスはふらつき言った。
「もうこれでだ」
「終わったな」
「またこの世界を去る」
ジークに答えた。
「そうなった」
「そうか、それは何よりだ」
「だが私もスサノオ様の僕」
ダロムはふらつきながらも目は死んでいなかった、その目で言うのだった。
「あの方がお許しになれば」
「また出て来るな」
「そうしてもらえる、その時にだ」
キンタロスにも答えた。
「また戦おう」
「ほなな」
キタロロスは言葉で手を振った、敵であっても彼らしい振る舞いだった。
ダロスはそれを受けて倒れた、ゴルゴムの神官達もこれで世を去った。だが戦いはさらに続いていた。
デロリアンを見てだ、一子は言った。
「確かこいつって」
「うん、クライシス帝国四長官の一人だよ」
紅は一子の問いに答えた。
「ゲドリアンだよ」
「そうでしたね」
「伊達に四長官の一人ではない」
ガモンが言ってきた。
「そのことはわかっているな」
「はい」
京が応えた。
「データは確認しています」
「ならいい、ではだ」
「今からですね」
「戦うぞ」
ライダー達はそれぞれの最強の姿に変身した、そして。
ゲドリアンはその彼等に腰を低くした姿勢で言ってきた。
「この世界はやっぱりいいな」
「地獄よりもか」
「あっちはあっちで俺達に合ってるさ」
こう心に答えた。
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