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オズのボームさん
第十一幕その八

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「本当にあと少しになったわね」
「そうだね」
 トトはドロシーの足下で整頓の状況を見て尻尾をぱたぱたとさせました。
「いよいよね」
「そうなったわね」
「最初は何も出来ていなくて」
「とても散らかっていてね」
「埃だらけの階だったのに」
 それがというのです。
「ここまでだよ」
「きたわね」
「いや、凄いことになったよ」
 まさにというのでした。
「ここまできたんだから」
「まだお仕事は終わっていないけれど」
「嬉しいわね」
「そうだね」
「それで終わらせたらね」 
 つぎはぎ娘は嬉しそうに飛び跳ねつつ言いました。
「皆でお祝いをするのよね」
「その時は皆で歌って踊ってだよ」
 臆病ライオンも今にも飛び跳ねそうです。
「お祝いだよ」
「そうするわね」
「皆でね」
「終わった時は素直に喜ばないとね」
 腹ペコタイガーもうきうきとしている感じです。
「表に出して」
「あたしはいつもそうしてるでしょ」
「それが君だね」
「だからその時は喜びの歌と踊りを披露するわよ」
「新曲と新しいダンスだね」
 ハンクも嬉しそうに言います。
「それを見せてくれるんだね」
「じゃあ余計に楽しみだね」
 木挽きの馬も嬉しそうです。
「終わった時が」
「ええ、私も一緒に踊るわよ」
 ガラスの猫はそのつもりでした。
「つぎはぎ娘とは魂を持った時のお付き合いだからね」
「そういえばそうだったね、君達は」
 樵はこのことを思い出しました。
「一緒に感情を持ったんだったね」
「それでいつも一緒にいるね」 
 かかしも言います。
「そうだったね」
「そう思うと君達の縁は深いね」
 ムシノスケ教授もしみじみと思いました。
「本当に」
「それで仲もいいのね」
 エリカも言いました。
「そうなのね」
「仲がいいとそれだけでいいことだよ」
 ジャックは嬉しそうに言いました。
「本当にね」
「そうね、じゃあこれからもね」
 ビリーナも言ってきました。
「仲良くしていくことよ」
「そしてーーです」 
 チクタクはこう言いました。
「終わりーーましーーたら」
「新曲はどんなのか見せてもらうよ」
 大尉も言ってきました。
「是非ね」
「わしも楽しみだよ、では今は宮殿に戻って」
 キャプテンは皆に言いました。
「そして楽しく晩ご飯を食べよう」
「そうしましょう」
 オズマが笑顔で応えてでした。
 皆晩ご飯を食べてそれからお風呂にも入りました、そしてその後で余暇の時間を過ごしますが皆はです。
 この時は双六をしました、テーブルの上に広げた大きな盤の上でルーレットを回してそれぞれの駒を動かしていきます。
 魔法使いは自分の駒を動かしてでした、止まったところで苦笑いになりました。
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