第十四話 泣く女その三
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このおかしな感じに違和感を覚えた。その彼の前にだ。
写真で見たことのある彼が出て来た。それは。
「あれっ、理事長先生?」
彼が通っている清原塾の理事長の由人だった。その彼が出て来たのだ。
彼は何か勝ち誇った感じでいた。写真の生真面目な感じの顔とは違っていた。その彼がだ。
猛の目の前でおもむろに服を脱ぐ。そしてそこに。
あの不良達、四人組が来た。そのうえで理事長に言っていた。
「じゃあ今からですね」
「ああ、はじめるか」
「あいつこっちに連れてきます?」
四人のうちの一人が由人に下卑た笑みで尋ねる。
「どうしますか?」
「当然だ。ここに連れてきてだ」
「そしてですね」
「今ここで」
「いつも通りにする」
由人もだ。下卑た笑みで彼等に言う。
「そうしよう」
「わかりました。それじゃあ」
「今から連れてきますね」
「そうしてくれ。もうだな」
「はい、ある程度出来上がっていますよ」
「あれ打っておきましたから」
「あれ?」
あれと聞いてだ。猛は何かわからなかった。そもそもだ。
何故自分がここにいて動けないのか、どういった状況なのかも全くわからなかった。これでは闇夜の中にいるのと何も変わらないのではないかとさえ思った。
だが由人と一川達は彼の目の前にいてそのうえで話していた。夢かとさえ思った。
その夢かと思う状況が続いていた。今度は菅が言う。
「じゃああいつ連れてきますね」
「すぐにな。ではだ」
「はい、まずは理事長がですね」
「楽しまれますね」
「やはり若い娘はいい」
好色そのものの下卑た顔でだ。由人はこう言った。
「肌の感じが違う」
「ですよね。この前小学生、この塾の生徒頂きましたけれど」
「ああいうのもいいですね」
「犯しがいがありますよね」
「そうだろう。小学生の娘もいいぞ」
猛にとっては信じられない言葉だった。今の由人達のやり取りは。
「それも初潮がきたてかな」
「まだきてない娘もいいですよね」
「四年位の娘も」
「私は三年の娘を抱いたこともあるぞ」
幼女だ。完全に。
「いや、はつものはいい」
「ははは、三年ですか」
「それはまた凄いですね」
「幼女もいいものだ」
下卑たものにだ。とんでもなく邪悪なものも加わっていた。
「しかしあの娘もいいな」
「あいつもですか」
「いいですか」
「御気に入りだよ。許婚がいる相手を手篭めにするのはだ」
そうしたことはだ。どうかというと。
「最高の快楽の一つだ」
「ですよね。他人のものを奪って滅茶苦茶にしてやるのも」
「気持ちいいですよね」
「そうしたことをするから
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