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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:神代 正義 1
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おり、皆うんうんと頷いている。
「みんな…。」
涙が出た。
あんな結末になったのにも関わらず、自分にはこんなにもついてきてくれる人がいる。
「ごめん…泣いている場合じゃないね。」
なら、リーダーとして頼られている自分がいつまでも泣いていては示しがつかない。
彼は涙を拭い立ち上がると
「みんな!いつものやろう!」
そう言った。
「おう、いつものな!」
「やっぱあれやんないとしまんないよね〜」
「こういうときこそ、あれだよな!!」
クラスメイト達が肩を組み、輪になる。
円陣だ。
正義のクラスメイト達は何かの行事の際、こうやって気合を入れ、クラスの心をひとつにする為必ずを円陣を組んでいた。
合唱コンクールの時も、体育祭の時も、文化祭の時も、
こうやっていつも円陣を組んだ。
だから、こういうときもいつも通り
「絶対みんなで生き残るぞ!!」
「「「おう!!」」」
「ワンフォーオール!!」
「「「オールフォーワン!!」」」
「ワカコー魂見せるぞ!!」
「「「オー……ファイッ!!」」」
いつもの掛け声で、いつものようにみんなの心をひとつにする。
ワンフォーオール、オールフォーワン。それは正義の好きな言葉。
ワカコーとは自分たちの通う若宮高校の通称だ。
「よぅし!!行くぞみんな!!」
崩壊した世界がなんだ。
化け物がなんだ。
普通の高校生とは違うワカコー魂見せつけてやる。
そうして気を引き締め、彼らは未知の荒野に希望を見出すべく、前進した。
?
結論から言おう。
現実は甘くは無い。
高校生だけでなんとかなるような、漫画のような世界じゃない。
まず、正義は良くも悪くもお人好しであった。
「この人達が安全な場所まで連れてってくれるそうだ。大丈夫、彼らは優しい人達だよ。」
久し振りに大人と出会い、話していくうちに意気投合。
複数人の大人達は彼ら高校生を大変だったねと励まし。まずは自分達のアジトへ行こうと誘う。
しかし、
「いやーッ!!!やめてぇ!!
「へへ…久し振りの女……しかも現役女子高生と来た!」
「あーやっべ、JKの締まり最っ高だわ…。」
彼らは善人を装った悪人であった。
男子生徒たちはみな縛られ、女子生徒は彼らの性のはけ口となり使われる。
「話が違うじゃないですか!!どういうつもりなんですか!!」
「ハァ?助けてやるって言うんならそれなりの見返り求めてトーゼンだろ。前金だよ前金。」
拘束され、その様を嫌でも見せつけられる正義達。
こんな世の中だ。
見ず知らずの誰かを助けられる程の余裕のある人なんて、そういない。
しかし正義は疑うことを知らなかった。
人を悪く思うの
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