第28話 三羽烏
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てくださるんだ!」
楽進は元気な顔で李典と于禁に声をかけました。
「それ本当か!」
「本当なの!」
「ああ、そうだ」
「3人共、盛り上がるのは良いが早く案内してくれないか?話を聞いていが重傷の者が多いのだろう。幾ら、私でも死人の治療はできないよ」
私は興奮する楽進、李典、于禁に言いました。
「申し訳ありません・・・」
「すんません」
「ごめんなさいのー」
「早く治療したかっただけだから、別に気にしなくていい」
私は3人にそういうと、今度こそ怪我人の収容場所に案内させました。
いつ見ても酷い光景です。
この光景を見ると、賊共に情けなど必要ないとつくづく思ってしまいます。
まず、彼らの治療が先決です。
賊どもを掃除するのはその後です。
「楽進殿、私は傷が重傷な者から優先して治療していきます。あなた達は、軽症の者の手当をお願いします」
「軽症の人達は私と真桜ちゃんで、もう見たのー」
「残っとるのは、アタシ達じゃ手に負えない、重傷の人ばかりや」
「そうか・・・。じゃあ、私が治療するまで、その重傷者の側にいて元気づけてやってくれ。多分、心細いだろうと思うから」
「はい判りました!」
「判ったで、まかしとき!」
「判ったの!」
私は早速治療に入りました。
私の服に血が付くのを避ける為に、上着を脱ぎました。
その後は、傷の酷い人から順に、私の能力で傷を治療していきました。
中には前腕を賊に切られている人もいました。
流石に、無くなった腕を再生させるのは無理なので、止血をしてやるのが精一杯でした。
それから何人治療したか判からなくなる程、怪我人を治療しました。
治療の最後の辺りでは、楽進、李典、于禁も私の治療を見ていましたが、驚愕していました。
傷が動画の逆再生のように治っていくことに驚いたのだと思います。
私でも最初使ったときは、あまりの凄さに驚きました。
神様に感謝です。
あれから神様には会っていませんが、どうしているのでしょうか?
神様なので元気にしていると思います。
「あのー。劉ヨウ様、お聞きしてもよろしいですか?」
「先程の治療のことかな?」
楽進、李典、于禁の3人は黙っています。
図星のようです。
「あの能力は神様から貰ったものだよ」
変に誤摩化すよりこの方が良いと思います。
別に、信じなくてもいいです。
「神様ですか?」
「神様?」
「神様なの?」
彼女達は素っ頓狂な声を上げています。
「信じられませんか?私はこの能力に感謝している。この能力のお陰で、罪の無
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