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ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第3話:天馬と魔導師と盗賊と
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も無いだろう」
「てめえ!!」
山賊はイキり立ってアーサーに向かってきた。アーサーはゆっくりと手を前に出し風球を撃ち出した。
「ウインド!」
風球が山賊の腹に直撃した。吹き飛ぶような姿勢で動きが止まった次の瞬間、もう一撃が山賊の頭部に直撃した。
「弱いね。やっぱり山賊なんてこの程度かな」
「あれ?まだ三人しか倒してないの?」
民家の上から、からかうような声が聞こえた。フィーである。
「あたし?あたしは六人よ」
得意そうにアーサーを見下ろすフィーをアーサーはニヤリと笑って見返した。
「勝った。七人」
「ええ〜!嘘!?」
「嘘なもんか。全員ウインドかエルウインドで倒してるからすぐわかるぞ」
「うっ、やるわね。きれいな顔して」
「おいおい、それは俺が言う言葉だ」
「とにかく・・・負けないわよ!」
捨て台詞を残しフィーは飛び去っていく。ハイハイと手を振り見送るアーサーは内心思った。
(なかなか面白いやつだな)
だが数秒後に山賊の断末魔とフィーの声が聞こえてきた。
「アーサー、これで五分五分よっ!」
(負けん気の強いやつだ)
「エルウインド!」
アミッドがアンダースローの要領で投げた風が山賊に直撃する。腹に撃ち抜かれ山賊は大地に伏す。
「どうする?残るはお前一人だが」
すっかり気負わされ壁に背につく山賊を前にアミッドは冷たい声で言った。山賊の仲間は既に何人か死体になり転がっている。
「降伏するなら命は助けてやる。ただし二度と村人たちを苦しめないという条件付きだがな」
「く、くそ・・・・・・・・・」
山賊の背は完全に壁についた。アミッドが迫ってくるように感じられた。
「ち、畜生おおおおおおおお!」
自暴自棄になり斧を振り被りながら向かってくる山賊をアミッドは冷静に見ていた。
「馬鹿が」
渾身の一撃を難無く交わすと山賊の左耳のすぐ側に左手のひらを当てた。
「エルウインド!」
風球が山賊の頭を消し飛ばした。頭部が消えた山賊はそのまま倒れ込み動かなくなった。
「必ずこうなるとわかっていたのにな」
その時、後ろから三人の山賊が現れた。
「また死にに来たか」
アミッドが風を放とうした時上から大きな影が舞い降りてきた。
「!?」
その影はたちまち三人の山賊を鉄の槍で突き倒してしまった。少し驚くアミッドに影は振り向いた。
「あたしにも美味しいとこちょうだいね」
「フェミナ」
アミッドの驚いた声を聞きフェミナはにっこりと微笑んだ。
アーサーたち四人が村に侵入した山賊を蹴散らしていた頃、別の村では村の大路でアスベルが数人の山賊を相手に戦っていた。
「グラフカリバー!」
アスベルの右手が横に切り払われると大きな鎌鼬が現れた山賊の一人を両断した。その隣ではカリンが
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