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ドラゴンボールZ〜孫悟空の娘〜
第96話
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だ。」

万全の状態ならば真価を発揮出来るようになった身勝手“兆”、我儘ならば勝てる可能性は充分ある。

しかし、体力も気も不充分な今は勝てる見込みがない。

「ああ、分かってる。でもオラ達がやるしかねえ」

自分達が負ければモナイトもグラノラも殺されてしまう。

それは絶対に避けなければならない。

悟空自身ヒーローと思うつもりはないが、ヒータの悪行を許すことは到底出来ない。

「…フュージョンするぞ、カカロット」

「…え?」

「フュージョンしてやるって言ってるんだ。するのかしないのかさっさと決めやがれ」

外に出るとガスが目の前にいた。

「とっくに逃げ出しているかと思ったぞ」

「おめえ達こそ、早くここから出ていけ」

「出ていってやるさ、貴様らを殺した後でな」

「そうか…」

溜め息を吐く悟空。

そんな悟空にベジータは再び返事を促す。

「どうするんだカカロット?フュージョンするのかしないのか?早く決めろ!!やらないなら別にそれでも構わんぞ、俺もあんなみっともないポーズはしたくないからな」

「……ふ…ふふふ…」

「何がおかしい?」

いきなり笑いだした悟空にベジータは睨み、ガスも訳が分からなそうな顔をしていた。

「いやあ、おかしいじゃねえ…嬉しいんだ。フュージョンしてえってよ…プライドの高えはずのおめえの口から聞けたのがよ……最高だぜ、ベジータ」

「…下らん」

「…見せてやろうぜ、オラ達の…最強のフュージョン!!」

悟空がベジータと距離を取る。

何かするつもりだと分かったガスは妨害しようとする。

「何をする気か知らんが、俺がそんなことを許すと思うか!?」

「ベジータ!目を閉じろ!太陽拳!!」

飛び掛かるガスに対して悟空は太陽拳を使ってガスの視界を潰す。

「ぐっ!目が…!!」

「ベジータ、フュージョンのポーズ覚えてっか?」

「貴様は自分のことを心配しろ!行くぞ!!」

「「フュージョン…はっ!!」」

フュージョンの回数は少ないが、それでも悟空とベジータはフュージョンを一発で成功させる。

ガスの目が回復した頃にはそこに悟空とベジータはいない。

「…?だ、誰だ貴様…!?」

「「俺か?…俺は貴様を倒す者…悟空とベジータが合体して、ゴジータだ」」

一瞬で超サイヤ人ブルーに変身すると気合砲をガスに浴びせるゴジータ。

「ぐああああっ!?」

気合による圧力にも関わらずガスは1秒も耐えることが出来ず大きく吹き飛ばされた

「ぐっ!」

何とか空中で体勢を立て直したガスはゴジータを睨む。

「「さあ、決着を着けようぜ?」」

不敵な笑みを浮かべてゴジータ
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