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展覧会の絵
第十三話 ベアトリーチェ=チェンチその十一
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て」
「大阪がいいかしら」
 真剣にだ。雪子はあの街に行くことを検討していた。
 そしてだ。苦々しい顔でこう言ったのだった。
「けれど。とにかく腹が立ったわ」
「気持ちはわかるよ」
「何かむしゃくしゃしていらいらしてきたわ」
「じゃあストレスを解消しないとね」
「今日。ちょっと学校休もうかしら」
 あっさりとだ。雪子は言った。
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