暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその十三

[8]前話 [2]次話
「嫌な人に会いましたね」
「新一君には何もしてないでしょ」
「それでも普通に嫌いですから」
「全く、先輩に対してはずっとそうね」
「あの人への認識は絶対に変わらないですから」
「結局嫌いなままなのね」
「はい」
 否定しないのでした。
「どんな人かわかっても」
「そうなのね、高井先輩と佐野先輩にもよね」
「あの人達にも同じです」
 やっぱりそうだというのです。
「嫌いなままです」
「残酷だからっていうのね」
「かんろだいの前で人罵ったりとか校門で待ち伏せして聞こえる様に陰口言う人なんてずっと嫌いですよ」
「自分がされたらっていうのね」
「そう思うと嫌いになるしかありません」
「歩み寄ろうしないからね、新一君」 
 嫌いな相手にはです。
「嫌いだと」
「そうですね」
「そこがね、けれど好きだと」
 そうした対象ならです。
「いさむわね」
「そうですね、嫌いなことは絶対にしなくて」
「好きなことはよね」
「いさみますね」
「だから今もなのね」
「いさんで」
 そうしてというのです。
「大学を見させてもらいます」
「そうよね」
「はい、それじゃあお願いします」
「わかったわ。ただ本当に先輩はいい人だから」
 高井先輩も佐野先輩もです。
「何時かはね」
「親しくですか」
「なって欲しいわ」
 私が願うことです。
「本当にね」
「僕とですか」
「新一君何があっても許せないし嫌いって言ってるけれど」
 それでもです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ