第七十六話 狭いが多彩な街その十二
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「嫌いでなくても」
「鉄道マニアの人達も凄いでしょ」
「だから鉄道博物館もあるのね」
「それでかなり充実しているのよ」
京都のそれも有名である。
「SLも置いてあるしね」
「もう動いてないけれどね」
「蒸気機関もね」
これで動く列車もというのだ。
「恰好よくて人気あるしね」
「ああしたところにもマニアの人達よく行くのね」
「そうよ」
「やっぱりそうよね」
「もうマニアの人達にとっては最高の場所よ」
愛は咲に確かな声で話した。
「ああした場所はね」
「電車のことが色々わかって」
「蒸気機関車の頃からね」
「それこそはじまりから」
「そう、まさにその頃からのことがわかる」
「最高の場所ね」
「軍事マニアの人も好きだしね」
こちらの人達もというのだ。
「鉄道は」
「そうなの」
「輸送に使うしね」
「ああ、人やものを一度に沢山運べるから」
「それで好きなのよ」
「そういうことね」
「兵器もあるそうだし」
「列車が兵器っていうと」
咲はそう聞いてこう言った。
「列車砲?何かのアニメで出て来たけれど」
「それみたいよ」
「ああした兵器もあるから好きなのね」
「そうみたいよ、ドイツの列車砲なんかね」
愛は自分が聞いた話を咲に話した。
「恰好いいそうだし」
「マニアの人向けなの」
「そうした風だから」
「軍事マニアの人達も列車好きなのね」
「今の日本じゃ自衛官の人達が移動に使う位かしらね」
軍事的な使用はというのだ。
「転勤で」
「それじゃあサラリーマンと一緒ね」
「そうだけれどね」
「それ位の利用ね」
「昔は結構大々的に使ってたらしいけれど」
部隊単位の移動等にだ、多くの物資も戦場に運びそのうえで戦争を有利に進めようとしていたのだ。
「今はね」
「それ位ね」
「そうよ、けれどね」
「軍隊でも使うから」
「軍事マニアの人も鉄道好きなのよ」
「何かどっちも男の人の趣味っぽいしね」
咲は少し考える顔になって述べた。
「正直言って」
「咲ちゃんはどっちもあまり興味ないでしょ」
「ラノベとか漫画で戦争よく出るけれど」
それでもとだ、咲も答えた。
「正直言ってのどかな方が好きよ」
「咲ちゃんはそうよね」
「日常系とかスローライフ系とか」
そうしたというのだ。
「異世界に行ってもね」
「モンスターとのバトルは?」
「そういうのはいいけれど」
それでもと言うのだった。
「もう第二次世界大戦みたいな」
「ああした戦争はなの」
「読むのが辛いわ」
「そこは咲ちゃんらしいわね」
「血生臭いの苦手なの」
愛にこのことは暗い顔で話した。
「どうしてもね」
「それでなのね」
「ええ、戦争の知識もね」
そうしたこともという
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