西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の閉幕、そして――〜
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ルガを滅ぼせるのならばどのような手段でも構わん。”――――――”例えその手段がこの身が滅され、エレボニアが滅亡しようともな。”それこそが”俺”の人生を弄んだ”元凶”にして、”エレボニアの真の災厄”への”意趣返し”だ、」
「オノレオノレオノレ!謀ッタナ、ドライケルスゥゥゥゥ――――――ッ!!」
アルベリヒの指摘に対してオズボーン宰相が答えるとオズボーン宰相の背後に待機している”黒の騎神”イシュメルガが怨嗟の声を上げた。
「貴様……ッ!――――――貴様がそのつもりならば、イシュメルガ様や私達は今ここで手を切らせてもらう!イシュメルガ様や私達を謀った罪……貴様がその身を捧げてでも命を助けた貴様の大切な息子に償ってもらう事に後悔しながら連合に滅されるがいい!」
「フッ、イシュメルガの宿主を私から息子に変えるつもりのようだが……確か息子が想定外たる異世界の女神との”契約”を交わした事によって、息子の心臓に宿っていた貴様の”呪い”は滅されたのではなかったか、イシュメルガよ?」
「何……ッ!?」
怒りの表情でオズボーン宰相を睨んだ後不敵な笑みを浮かべたアルベリヒだったが全く動じず笑みを浮かべながらイシュメルガに問いかけたオズボーン宰相の問いかけを聞くと信じられない表情を浮かべてイシュメルガへと視線を向け
「オノレ、オノレ、オノレエエエエエエ……ッ!!」
「バ、バカな……ま、まさか本当に異世界の女神如きがイシュメルガ様の呪いを浄化したというのですか……!?」
オズボーン宰相の問いかけに対してアイドスを思い出して怨嗟の声を上げ続けているイシュメルガの様子を見てオズボーン宰相の話は真実である事を悟ったアルベリヒは驚きの表情でイシュメルガを見つめながら声を上げた。
「――――取り乱している所悪いけど、更に最悪な事に”僕達は連合によって言葉通り逃げる事すらもできない状態”だよ。」
するとそこにゲオルグが二人に近づいてアルベリヒに声をかけた。
「ゲオルグ……それは一体どういう事だ!?」
「帝都やその周辺一帯が”精霊の道”も含めて”転位”ができなくなった。恐らく……いや、確実に連合の仕業だ。以前クロスベルに”金”を獲得しようとしていたアランドール少佐達の話によると、連合の関係者達による転位封じの結界によって転位による撤退ができなかったとの事だから、その件を考えると連合は既に大規模な転位封じの結界、もしくは魔導装置で帝都一帯とその周辺の転位を封じたんだろう。」
「何ッ!?――――――バ、バカな………」
苦々しく語ったゲオルグの報告を聞いて驚きの表情で声を上げたアルベリヒは転位の魔術を発動したが、転位の魔術は何度試しても発動しなく、現在は転移すら
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