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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の閉幕、そして――〜
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いる僅かな戦力だけでは勝ち目がない事は明白な上、その僅かな戦力から大勢の脱走兵が発生し、閣下に忠誠を誓っていた情報局まで閣下を裏切り脱走と共に幽閉していたヴァンダールの当主を奪い、連合に投降したとの事!もはや今のエレボニアに勝ち目はありません!腹立たしい話だが、ここは帝都に残っている戦力を囮にし、囮に連合の相手をさせている間に我らは再起を図る為に身を隠すべきだというのに、我ら地精の祖先が1200年前に築いた”最終相克”の舞台である”幻想機動要塞(トゥアハ=デ=ダナーン)”を顕現させる等理解不能です!しかも忌々しき”灰”の”起動者(ライザー)”達による想定外の襲撃によって予備の拠点が全て破壊された事で”幻想機動要塞”を守護する結界を構成する”塩の杭”の顕現も不可能な上、何らかの要因によってエレボニア帝国全土の霊脈が次々と遮断され続けた事で、”幻想機動要塞”の機能も兵装は愚か、移動すらも不可能ですから顕現したとしてもその場で浮遊する事しかできない状態です!まさか閣下は我ら地精の祖先が1200年前に作り上げた”最終相克”の舞台を無駄にするおつりですか!?」

オズボーン宰相の命令に対してアルベリヒは怒りの表情で反論したが

「無駄にするつもり等毛頭ない。何せ”幻想機動要塞が激動の時代を終わらせる為に私達が足掻き、そして果てる最後の舞台になるのだからな。”」

「な――――――」

不敵な笑みを浮かべて答えたオズボーン宰相の信じられない答えにアルベリヒは絶句し

「連合の力を推し量れなかった事や様々な想定外(イレギュラー)によって私達がここまで追い詰められてしまった事は私にとっても想定外ではあったが……結果的に”私の望み”は叶うのだから、その為にも”幻想機動要塞”の顕現は必要という事だ。」

「か、閣下の”望み”……?それは”大陸統一”のはずでは………――――――!ま、まさか……!?」

オズボーン宰相の話を聞いたアルベリヒは困惑したがすぐにある事に気づくと厳しい表情でオズボーン宰相を睨んだ。

「確かに”エレボニアによる大陸統一は私の望みの一つではあった”が、もはや叶わぬ望みとなった以上、もう一つの”望み”を叶わさせる為にも最後まで付き合ってもらうぞ、アルベリヒ――――――いや、イシュメルガの下僕共?」

「ドライケルス、貴様……ッ!”自分諸共イシュメルガ様と我ら地精を想定外(イレギュラー)共に滅ぼさせる”つもりか!祖国の滅亡を受け入れた挙句、祖国を救い、繁栄に導く真の”神”たるイシュメルガ様を道連れにする等、貴様、それでもエレボニアの皇帝か!?」

オズボーン宰相のやろうとしている”全て”を察したアルベリヒは怒りの表情で声を上げてオズボーン宰相を睨んで指摘した。

「元よりイシュメルガにこの身を捧げた時から、”イシュメ
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