西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の閉幕、そして――〜
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……”家族旅行”ではありませんけど、まさにエイドスさんらしい理由でユミルに滞在しているそうです。」
「霊脈の遮断に一段落ついたから、”慰安旅行”で温泉郷として有名なユミルを訪れて滞在しているんだそうだぜ。」
「い、”慰安旅行”って………」
「フフ、先日の大戦が終わったとはいえまだ連合とエレボニアの戦争が完全に終結していない今の状況で”慰安旅行”をするとは、相当な”器”の持ち主のようですわね、エイドス様は。」
苦笑しながら答えたティータと呆れた表情で答えたアガットの答えを聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目になり、シャロンは苦笑しながら呟いた。
「え、えっと……ユミルはメンフィル帝国領ですから、訪問する為にはメンフィル帝国からの許可を取る必要がありますけど……」
「ああ。だから明日まずは連合本陣に滞在しているリウイ陛下から許可を取る為にハーケン平原に向かい、許可が取れた後はユミルに向かう。元々ナイトハルト君達に帝都奪還戦の際の”先鋒”の件についての相談もそうだが、投降の件についての詳しい経緯も聞く為にもハーケン平原の連合本陣を訊ねる必要もあるからね。」
「あ……………」
「そういえば、ナイトハルト教官達から投降の詳しい経緯を聞く事もそうですが、”先鋒”の件の相談もする必要もありますね。」
気まずそうな表情で話を変えたトワの疑問に答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いたエリオットは呆けた声を出し、アンゼリカは真剣な表情で呟いた。
「はい。それに大戦後の帝都もそうですが、オズボーン宰相達の状況も知る事ができるかもしれません。」
「ま、何にしても今後の私達の行動は明日だから、皆、明日に備えて今日はゆっくりと休んでくれ。」
アンゼリカの言葉にセドリックが頷いた後、オリヴァルト皇子はアリサ達を見回して今日は休むように伝えた。
〜同時刻・エレボニア帝国・バルヘイム宮〜
「閣下……今、何と仰いました……?」
「フム、聞こえなかったのならばもう一度命令内容を聞くがいい。――――――”幻想機動要塞”の顕現の準備を始めよ。」
一方その頃、アルベリヒは呆然とした様子でオズボーン宰相に問いかけ、問いかけられたオズボーン宰相はある命令を出した。
「こんな時に性質の悪い戯れは止めて頂きたい!”幻想機動要塞の顕現は黒の史書通りならば、聖女が死してから”にも関わらず、聖女は今もなお健在どころか、どの騎神達も”相克”すらも行っていない状況!挙句の果てには先日の大戦でエレボニア帝国軍が敗戦し、この帝都は忌々しき想定外たるメンフィル・クロスベル連合とヴァイスラントに完全に包囲されてしまい、帝都に未だ残って
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