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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜西ゼムリア通商会議の閉幕、そして――〜
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ています。」

「ほう?つまりは『ゼムリア連合』の目的は国家間の戦争を勃発させない為の抑止力だけでなく、それぞれの国家の事情によって起こりうるかもしれない騒乱への抑止力にもなるという事か。」

「フフ、本国側の事情で今後ゼムリア大陸側で戦争を起こす事を望まないメンフィル帝国もそうだけど、新興の国家でありながら他国の領土を併合した事によって将来”独立戦争”が起こりうる可能性も考えられるクロスベル帝国にとってもメリットになる条約ね。」

「今回の戦争で戦力・国力共に著しく衰退したエレボニア帝国にとってもありがたい話だね。」

「はい。あまり考えたくはないですけど、宰相閣下の政策によってエレボニアに併合された小国や自治州が今回のエレボニアの敗戦を好機と判断し、”エレボニアからの独立を目的とした独立戦争”を起こさせない為の抑止力にもなるのですから。」

セシリアの質問に答えたアリシア女王とクローディア王太女の説明を聞いたヴァイスは興味ありげな表情で、ルイーネは静かな笑みを浮かべて呟き、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の言葉に同意したレーグニッツ知事は複雑そうな表情である推測をした。



「フッ、今回の会議でリベールは『不戦条約』以上の抑止力がある何らかの平和条約を提唱すると想定していたが、まさかその想定を遥かに上回る抑止力がある条約を提唱するとは、さすがはリベールだ。――――――ちなみに条約内容から察するに、条約に調印すべき国家勢力はこの場にいる国家勢力だけでは足りないのだろう?」

「はい。”ゼムリア連合の調印対象はゼムリア大陸に存在する全ての地域”になりますので、『不戦条約』とは異なり、自治州や都市国家の代表者の方々にも調印して頂きたいと考えております。」

「そして、新たな時代が訪れる事になるゼムリア大陸の恒久的な平和を築く為にも世界大戦の当事者であった我々が最初に調印の意志を世界に示すべきと考えているのですが、いかかでしょうか?」

静かな笑みを浮かべてアリシア女王達への賞賛の言葉を口にしたシルヴァン皇帝はある事をアリシア女王達に訊ね、シルヴァン皇帝の問いかけにクローディア王太女が答えた後アリシア女王は決意の表情を浮かべて答えた後各国のVIP達に問いかけた。するとそれぞれのVIP達はそれぞれの関係者達と小声で短いやり取りをした後答えを出した。

「―――――メンフィルは『ゼムリア連合』の調印に賛成する。」

「同じくクロスベルも『ゼムリア連合』の調印に賛成だ。」

「2度と戦争を起こさない事を望むエレボニアも当然『ゼムリア連合』の調印に賛成します。」

「レミフェリアも『ゼムリア連合』の調印に賛成です。」

「あ…………」

「―――――各国の皆様の英断に心から感謝致します。では早速になっ
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