第六百七十七話 虫になるその十一
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「やはり」
「よく教えられることだが」
「それは事実です」
「悪いことをすると来世で報いを受ける」
「勿論その生でも報いを受けますが」
それだけでなくというのだ。
「その様にです」
「報いを受け続けるか」
「そうなのです」
「だからベリヤはか」
「これまで報いを受け続け」
今話している様な輪廻の中でというのだ。
「そしてまたです」
「何億回も生まれ変わってか」
「人間に生まれてです」
その時にというのだ。
「そして」
「悪事の限りを尽くしたからか」
「再びそうなります」
「そうなんだな」
「ここまでの輪廻はそうはないです」
セーラは述べた。
「普通は何度か人以外に生まれ変わっても」
「また人になるのね」
「何億回も経てとは」
そうしたことはというのだ。
「まずです」
「ないか」
「はい」
タムタムに答えた。
「相当穢れた魂でないと」
「まああの探偵はね」
それこそとだ、ラビニアは眉を顰めさせて述べた。
「ベリヤの時も酷いけれど」
「今回もですね」
「何百件と性犯罪やらかして」
「何十人も殺していますね」
「それも自分で殴ってね」
そのうえでというのだ。
「人を死ぬまで殴るってね」
「相当なことですね」
「人って案外殴られては死なないのよ」
「当たりどころが悪いと一撃でということもあります」
セーラはその場合のことも話した。
「しかしです」
「それでもよね」
「普通はです」
あくまでというのだ。
「何度も殴られてです」
「そうして死ぬわね」
「そして死ぬまで殴るということは」
これはというと。
「相当執拗で激しい暴力でないとです」
「ならないわね」
「はい」
まさにとだ、セーラは答えた。
「そこに至るまでの苦しみはかなりです」
「そうよね」
「それを何十人にも行うとは」
そうした行為はというのだ、ベリヤは時折そうしたことをして女性幼女も含めてそうしていたという。
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