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展覧会の絵
第十三話 ベアトリーチェ=チェンチその一
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「そうよね」
 春香は気付いていなかった。望の異変に。そのうえで彼に会えないことに不安と辛さを感じていた。そこにあるのは純粋な感情だけであった。
 そんな彼女を見てだ。雪子は一郎に話した。この日二人は昼休みに学校の屋上で会っていた。そしてそこで話していたのだ。
 青空には白い雲もある。だがそれでもだった。雪子は邪悪に満ちた笑み、青空には全くそぐわない笑みでフェンスにもたれかかりそのうえで一郎に話していた。その話は。
「成功したみたいね」
「彼は登校してこないね」
「もう何日もね」
「壊れたかな、彼は」
 一郎はベンチに座っている。そこから妹に尋ねた。
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