暁 〜小説投稿サイト〜
私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
2-2
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 期末考査が終える頃、紗英から

「ミミ 3月の25日辺りから、合宿あるんだって お兄ちゃんのサッカー部 その時に、水泳部も合宿するそうよ 今は、自転車で旅してるみたいだけど、多分、合宿には、その一棟さんも来るだろうって」

「ウフー 紗英 ありがとう 私 押しかけてみるネ 大学の中でだよね?」

「ウン 大学の合宿所だって 朝昼晩は傍の食堂だろうって」

「そうかー 25からネ」

 そして、私は、大学の構内に恐る恐る入って行った。グラウンドの方に行くと、端っこの方にプールが見えた。手を結んでくれて、岬も付き添ってくれていたのだ。柵越しに練習している人達が居て・・・見えた・・多分、あの人。想いあこがれた人。胸あたりも黒く光っていた。だけど、声も掛けようにも、遠くて柵越しなので、しばらくはその練習している光景を眺めていた。

 私達は、お昼で練習が終わるのを待っていて、あの人が更衣室から出てくるのを待っていて、数人の人達と連れ立って出てきた。その時、横から声を掛けたのだ。

「あのー」声がまともに出なかった。不思議そうな顔をして全員がこっちを見ていたのだが、そうしたら、一緒に連れ立って歩いていた女の人が

「あぁー 菜の花畑見に来たのー この垣根の向こうっけだよー あそこを右に行ったところ」って。そのまま、なんでもなく、又、連中と話をして行ってしまった。ここは、菜の花畑が広がっていて、時々見に来る人が居るみたいで、それと間違われたみたい。

「なんなのー 無視されたみたいだねー」と、岬も言っていたけど

「だよねー 一倉さんにも気づいてもらえなかったみたい こっちをしっかり見たと思うけどなー 私 髪の毛短くしたからわからなかったのかなー」

「ミミ もう一度 戻ってくるの待とうよ そしたら、しっかり伝えるのよ ミミの想い ここまで来たんだから思いっきりぶつかっていくんだよ」

 1時間近く人の居ないプールを眺めながら過ごしただろうか、戻ってきたみたいだった。私は、決心して、一倉さんの前に歩み寄って

「こんにちは 私のこと覚えてくれています? 石山寺で・・」

「・・・あっ あー あの時のー 髪 短くなった? いゃ 雰囲気違うから あのクローバーのパンツの子かー 可愛かったよね」

「あっ やっぱり あの時見たんだー 私のお尻触ったくせにー」

「いゃ そのー つもりはなかったんだよー うん なんで、ここに居るのー?」

「探したんですよー 一倉さんのこと でも本当は一棟さんって言うんですか?」

「うん バイトの時は名前 変えているんだ よく わかったね」

「私 あれから・・一棟さんのことが忘れられなくって 好きなんです だから・・お友達でもいいから・・お付き合いしてください」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ