第五百三十話 サラミスの海戦その十六
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「私達もどうなっていたか」
「攻撃を避けるにしてもね」
命も言う。
「ちょっとね」
「これだけの攻撃ですと」
「難しいわよ」
「そうですよね」
「お友達を巻き込んでは絶対にいけません」
また雷覇は言った。
「ですから常にです」
「雷覇さんも見極めている」
「そうされてるんですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしています」
「倒すのはあくまで敵だ」
バニルも腕を組んで言う。
「味方を攻撃してどうする」
「それはそうですが」
初芽はバニルに突っ込みを入れた。
「あの」
「何かな」
「バニルさんって何か」
「味方も攻撃するとか」
「私達には全くないですが」
「いや、魔王軍の幹部だった時からだ」
バニルは笑って答えた。
「そうしたことはだ」
「されないですか」
「敵に悪戯はするが」
誰も考えつかない様な拍子抜けする感じのものはというのだ。
「味方はだよ」
「巻き込まれないですか」
「当時からな」
「そうですか」
「そこは誤解しないでくれ」
「嫌がらせとはですね」
「また違うのだよ」
まさにというのだ。
「だからそこはな」
「間違えないことですね」
「そうしてくれると有り難い」
「わかりました」
初芽もそれならと頷いた。
「ではこれからは」
「ではな」
バニルは微笑んで応えた。
「戦っていこう」
「はい」
他の戦士達も応えてだった。
バニルと共に戦う、雷覇はその中で彼に微笑んで話した。
「私は貴方のことは嫌いではありません」
「そうなのか」
「頼りになる友人とです」
その様にというのだ。
「考えています」
「そうか、ではそうであり続ける」
「これからも」
「そうだ、では共に戦ってこう」
「では雷神は使いましたし」
「その他の攻撃でだな」
「戦っていきます」
この言葉と共に今度は刀でだった。
雷覇は戦っていった、戦いは進んでいき。
三日目となりそれが終わろうとすると。
「やっとだな」
「ああ、怪人の数が減ってきたな」
「そうなってきたな」
トン、チン、カンは戦局を見て話した。
「やっぱり三日目も終わりになるとな」
「敵が減って来るな」
「そうなってくるな」
「あと一息だ」
福沢は確かな声で言った。
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