第五百三十話 サラミスの海戦その十四
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「芳佳ちゃんもね」
「そうしたことはですか」
「注意してね」
そうしてというのだ。
「やっていってね」
「わかってるんですが」
「まあもうだ」
ゲルトルートはまた言った。
「独断しない宮藤はだ」
「宮藤じゃないね」
エーリカは笑って言った。
「かく言う僕だってね」
「お前もだな」
「結構独断だしね」
「困った奴だ」
「自覚してるけれど」
それでもというのだ。
「そうしたところはね」
「中々なおらないな」
「どうもね」
「独断はよくないな」
チウは諭す様に言った。
「僕は隊員の安全も考えて許さないぞ」
「うちの大将はいつもこう言うんだよ」
ヒムはそのチウの横で笑っている。
「いい大将だろ」
「そうだね」
エーリカも嗤って頷くことだった。
「前から思っているけれど」
「頼りになるしな」
「だからヒムさんもだね」
「いきなり隊員にされたけれどな」
他の隊員達もいて共に笑っている。
「だからな」
「今はだね」
「こう言うんだよ」
笑顔での言葉だった。
「頼りになるってな」
「隊長だってだね」
「そうさ」
その通りだというのだ。
「俺達のな」
「クピィ」
ゴメちゃんはヒムの上でその通りと笑顔で応えた、そして他の隊員達もその通りと頷く。そうしてだった。
チウは隊員達にだ、こう言った。
「皆出番が来たらな」
「その時はだな」
「油断せずにだ」
そのうえでというのだ。
「戦いに行くぞ」
「そうしような」
ヒムも応えた。
「その時は」
「そうだ、そしてだ」
「ネオショッカーの怪人達を倒していくな」
「そうするぞ」
強い声で言うのだった。
「僕達もな」
「そうしような」
ヒムも笑顔で応え時が来ると戦いに出た、そうして油断せずに戦うのだった。
その戦いの中でだ、源ももは言った。
「海そして陸から攻めているから」
「ええ、有利に戦えているわね」
カトリーナが応えた。
「その分」
「本当に」
「そうね、しかし相変わらず数で来るわね」
テレジアはこのことにだ、戦いつつ述べた。
「それが問題ね」
「うん、だからね」
「油断は出来ないわね」
「戦いの間はね」
「皆ちょっといいかな」
雨降り小僧が言ってきた。
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