第五百三十話 サラミスの海戦その十二
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「勝家さんは掛け替えのない人の一人ですから」
「あたしって掛け替えがないんだな」
「当たり前でしょ、力仕事も必要なのよ」
信長言ってきた。
「だったらね」
「掛け替えがないですか」
「そうよ、だからね」
「突撃ばかりしないで」
「あんたにとっては難しいけれどちょっと考えて」
そうすることを身に着けてというのだ。
「やっていってね」
「それじゃあ」
「少しだけでも考えていければ違うから」
不知火が優しく言ってきた。
「頑張ってね」
「そう言うならな」
「少しでもね」
「成長せよ!」
道三が後ろから言ってきた。
「人間はな」
「学生だけではないか」
「学生も人間ではないか」
道三は伊勢の問いに答えた。
「だからだ」
「そう言ったか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だから考えることもだ」
「大事か」
「そうだ、身体にだ」
こちらを使いというのだ。
「そしてだ」
「頭もだな」
「使う様にするとだ」
ディケイドに対して話した。
「強いからな」
「だから成長することか」
「そういうことだ」
「ううん、あたしテスト赤点以外取ったことないんですが」
勝家はまた自分のことを話した。
「それで頭使うことも」
「苦手か」
「そうなんですが」
「しかしだ」
そんな勝家でもというのだ。
「それもだ」
「変わりますか」
「成長すればな」
「まあね、あんたも普通に人波の頭はあるから」
信奈もこのことは認めた。
「だからね」
「ちゃんとですか」
「考えてね」
そうしてというのだ。
「やっていけるわよ」
「努力していけばですか」
「絶対にね」
「というか誰でも出来ることだぞ」
道三は今度はいささか呆れて言ってきた。
「わしは難しいことは言っておらんぞ」
「頭使うことは」
「そうだが」
「シオンさんも出来てきているから」
利家は他の世界の脳筋と言われている人物の名前を出した。
「六だって」
「出来るか」
「普通は」
「うむ、それは間違いない」
官兵衛も言ってきた。
「これは誰でも出来ることだ」
「あの、出来ないとです」
雪風が言ってきた。
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