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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第五百三十話 サラミスの海戦その八

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「大事なのはな」
「昔なんか何の意味があるんだ」
 蔵人が前線に来て言ってきた。
「一体な」
「その通りだな」
「過去なんて変えられねえだろ」
 どう思おうがというのだ。
「それでどう思ってもな」
「仕方ありませんのね」
「そうだよ、あんたは反省したからな」
 それ故にというのだ。
「もうな」
「いいのでして?」
「そうだよ、俺の学校は俺を含めてロクデナシ揃いだがな」
「それがどうかしまして?」
「その俺から見てだよ」
 そのうえでの言葉だとだ、ネルヴァに言うのだった。
「あんたはかなりいい奴だよ」
「そうですの」
「ちゃんと反省して行いをあらためているからな」
「まあ反省しない奴は反省しないわね」
 オーティーが言ってきた。
「そうしたものよ」
「けれど反省したらいい」
 それでとだ、うつつも言う。
「それなら」
「だといいですけれど」
「前向きになることだ」
 またユリウスが言ってきた。
「そのうえでな」
「そうですのね」
「よりだ」
 これからはというのだ。
「人格を磨くことだ」
「戦闘のことに加えて」
「そうすることだ」
 過去を悔やみ反省したならというのだ。
「私はそれでいいと考えている」
「草加さんは違うこと言うけれど」
 うつつは彼の考えも話した。
「変わっても罪は消えないって」
「あの人はそう言いましたわね」
「そう聞いてるわ、けれど」
 それでもとだ、うつつはあらためて話した。
「それは人の道を外れた行為に対して」
「澤田さんでしたわね」
「ああした人に対して言ったことで」
「わたくしにはですの」
「草加さん貴女に何かしたことあったかしら」
「いいえ」
 一言でだ、ネルヴァは答えた。
「ありませんわ」
「それが答え」
 こう言うのだった。
「反省すればいい過去があって」
「それで済まない過去もある」
 またユリウスが言ってきた。
「君の場合はだ」
「済みますのね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だから安心していい」
「それでは」
「このまま戦って心もだ」
「成長していくことですわね」
「そうしていくべきだと思うが」
「その通りですわね」
 ネルヴァはユリウスの言葉に確かな顔と声で頷いた、そのうえで戦いっていき敵を倒していった。彼女もまた成長していっていた。
 その戦いの最中だ、雪梅はノアに問うた。
「消毒薬ある?」
「ええ、こっちよ」
 ノアは消毒薬を出して答えた。
「傷口の消毒ね」
「それに使うから」 
 だからだというのだ。
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