第五百三十話 サラミスの海戦その五
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「カズマはそうです」
「あいつは正真正銘の駄目男だからな」
ダクネスは嬉しそうに語った。
「だから傍にいるといい」
「いや、よくないだろ」
すぐに正香が言ってきた。
「そこは」
「若し夫だったらと思うとゾクゾクしないか」
「ダクネスがそうした好みなのはわかるが私は違うからな」
「それでそう言うのか」
「何処がいいのだ」
「それに和真はあれでいいところもあるぞ」
このことは白虎が指摘した。
「確かに最低な一面もあるがな」
「私はパンツを盗まれブルマ姿にさせられました」
めぐみんはむっとした顔で述べた。
「胸がないと言われることはいつもです」
「胸がないのは私もだぞ」
「私もだ」
正香も白虎も言う。
「それがどうした」
「何ともないぞ」
「吾輩は和真殿とは心で通じ合うから何も言わないである」
ガビルは彼のことではこう言った。
「よき御仁とだけしか思わないである」
「あれで心根がよく頼りになる」
これはゲルドの言葉だ。
「それで充分ではないだろうか」
「それはそうですが」
めぐみんもそう言われると否定しなかった。
「しかしブルマは流石にです」
「何っ、ブルマの何処が悪い!」
智樹が怒ってきた。
「めぐみんさん、そこは違うぞ!」
「あのいやらしいデザインが最低ですが」
「あれがいいんだ!」
そのいやらしさがというのだ。
「俺の学校は今もそれで感謝している!」
「あの、普通にです」
「ブルマ姿は恥ずかしいですが」
めぐるとすみれが言ってきた。
「男子生徒無意識のうちに観てきて」
「ずり上がりも気になりますし」
「半ズボンがいいんですが」
「私達としては」
「それがいいんじゃないか、あのデザインもずり上がるのも」
智樹は二人にも反論した。
「そこがわからないことは残念だ」
「お前そういう考えだから墓穴掘るんだぞ」
レスターが腕を組んで忠告してきた。
「言っても止まらねえだろうが注意しろよ」
「いやあ、煩悩が凄くて」
智樹は二等身で答えた、実はさっきからこの等身だ。頭の後ろにやった手がこれまた絶妙な配置である。
「それでなんです」
「いつもやらかすんだな」
「ええ、本当に」
「それでいつもああした結末か」
「そうなんですけれどね」
「まあそれでも注意しろ」
レスターは真顔でまた言った。
「さもないとそのうち死ぬぞ」
「いや、普通にこれまで何度死んだか」
こう言ったのはロム爺だった。
「わからねえからな、この小僧が」
「というかレスターさんは優しいですね」
「いつも思うがそうだな」
ダクネスはめぐみんの言葉に頷いた。
「一見強面だが」
「実は何かと気遣ってくれます」
「そ、そんなんじゃねえからな」
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