第一章
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にエプロンを着けて一緒に食器を洗っている彼女に対して言った。
「お母さんの背中にね」
「傷あるっていうのね」
「あの傷どうしてあるの?」
「若い時の傷よ」
母は何でもないといった声で答えた。
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