第四章
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「自分が思っていることをありのままに話す木の実をだ」
「公爵さんに食べさせるのね」
「そうしよう、この実を植えるのだ」
そうしようとだ、こう言ってだった。
一つの黒い木の実を出した、その木の実をだった。
教会の入り口に埋めるとだった。
すぐに芽が出て見る見るうちに大きくなりブラックベリーの木になったがその木は棘だらけでだった。
実は緑から黒くなるものだった、オリバーはその実の一つを取ってそのうえでガーサとオールウェンに話した。
「公爵は王子がこの教会にいつも来られていることはご存知だ」
「私に会われる為に」
「だからこの教会に来られてだ」
そうしてというのだ。
「王子を探されるが」
「そこで、ですか」
「公爵にこの木の実を差し出してな」
「召し上がって頂くのですね」
「そうする、そうすればだ」
「公爵様は思われていることを言われますね」
「ご自身が王子を殺そうとお考えでな」
そうしてというのだ。
「刺客を送られたことをな」
「お話されますね」
「それが王がご存知になられれば」
「公爵様は終わりですね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「公爵は必ずここに来られてだ」
「王子は何処だとですね」
「貴女にも聞き」
オールウェンに対して話した。
「教会の中を探し回るが」
「その時にですね」
「このブラックベリーの実を差し出してな」
「食べてもらうのですね」
「公爵にも供の者達にもな」
来た全ての者達にというのだ。
「そうしてもらう、そうすればな」
「ご自身で罪を語られるので」
「全ては終わる、ではな」
「その様にですね」
「していこう」
オリバーは言ってだった。
公爵が兵達を連れて教会に来て王子を探す時にだった。
自分と妻は魔法で姿を消して隠れオールウェンに公爵達にそのブラックベリーの実を差し出して食べさせた。
公爵達はその実を美味いと言ってたらふく食べたが。
王子がいないことに舌打ちしてまた来ると言い残して王宮に戻ったがそこで彼等は王の前で口々にだった。
自分達の考えや行いを話した、すると忽ちのうちにだった。
真実を知った王は彼等をその場で捕まえさせて処罰することにした、そうして王子は無事に王宮に戻ることが出来。
そしてだ、さらにだった。
「そう、いよいよなのね」
「ええ、これでね」
オールウェンはガーサに彼女の家で話した。
「もうね」
「貴女と王子を妨げるものはなくなったわね」
「王様も認めて下さったわ」
「そうなの、ではね」
「今度式を挙げるから」
妹は姉に笑顔で話した。
「姉さんもね」
「是非行かせてもらうわ」
姉は妹に満面の笑顔で答えた。
「その時はね」
「宜しくね」
「本当に
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