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星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その三十八

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「それがなくてな」
「余計にいいと」
「しかもビタミンもある」
 こちらのこともあるというのだ。
「だからな」
「そちらの補給もですね」
「出来るからな」
「お茶はいいんですね」
「そうだよ、俺はコーヒーも嫌いじゃないけれどな」
 それでもというのだ。
「やっぱりよく飲むのはな」
「お茶の方ですか」
「それもうんと濃くて渋くてな」
 そうしてというのだ。
「目が冴える」
「飲むと」
「そうしたのが好きでな」
「こうした時もですね」
「課業中もな」
 つまり仕事をしている間はというのだ。
「飲んでるな」
「それが青茶ですね」
「そうだよ、これを飲んだら」
 それこそというのだ。
「一杯でな」
「目が冴えて」
「ビタミンも補給出来てな」
「頑張れますか」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「この茶菓子と合ってな」
 曹長は軍曹に笑ってこうも話した。
「ついついな」
「お菓子の方もですか」
「食いたくなるんだよ」
「ではそのお菓子は」
「中華菓子あったよな」
 曹長は周りに尋ねた。
「確か」
「何でもありますよ」
「チョコレートもクッキーも」
「あと羊羹もありますし」
「シュークリームもあります」
「そして中華菓子なら」
 曹長が言ったそちらはというと。
「桃饅頭ありますよ」
「それでいいですか?」
「桃饅頭でいいですか?」
「ああ、それで頼むな」
 桃饅頭でいいとだ、曹長は答えた。そして若い兵士から桃饅頭を受け取って礼を述べるとまた軍曹に話した。
「こうしたものがな」
「食べたくなりますか」
「青茶を飲んでるとな」
「中華菓子ですか」
「それで菓子も食ってな」
 茶を飲むだけでなく、というのだ。
「その分太るんだよ」
「そうですか」
「そこが問題なんだよな」
「お菓子については」
「それはか」
「もう仕方ないですね」
 どうにもとだ、軍曹はコーヒーを飲みつつ笑って話した。
「我慢するしか」
「やっぱりそうか」
「私もです」
「そういえば今はアイス食ってないな」
 曹長は軍曹が大好物に手を出していないことに気付いて言った。
「どうしたんだ」
「ダイエットをしていまして」
 こう曹長に答えた。
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