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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百三十一話 鱗、襲撃を受けるのことその二
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「妙な動きしてるみたいだよ」
「妙な?」
「そう。一箇所に集ってね」
 それでだというのだ。
「何かしようとしているみたい」
「というとまさか」
「そう。しかもあの連中も姿も見たんだって」
「間違いないわね」
 ここまで聞いてだ。孔明は確信した。そうしてだ。
 すぐにだ。馬岱、それに鳳統と共にだ。劉備に話したのである。
「あの、北匈奴の方で彼等がいたそうです」
「白装束の者達が」
 孔明だけでなく鳳統も話す。彼女達は今劉備の執務用の机の前にいる。そしてその机のところに座っている劉備に対して話したのである。そうしたのだ。
 その劉備にだ。軍師二人と馬岱が話すのだ。
「前にも匈奴ではおかしな動きがありましたし」
「やはり今回もです」
「あそこで何かすると思いますよ」
「何かっていうと」
 その何かをだ。劉備もだ。
 察してだ。こう言ったのである。
「匈奴の兵も入れて私達と」
「はい、決戦です」
「決戦を挑むつもりの様です」
 軍師二人がその劉備に話す。
「北の平原で」
「そうするかと」
「それじゃああれよね」
 馬岱もここで言った。
「馬をたっぷりと用意しておかないとね」
「はい、それに弓です」
「歩兵の皆さんに弓やそうしたものを多く渡しましょう」
 軍師二人は馬ではなく歩兵のことを話す。
「そしてそのうえで」
「彼等に勝ちましょう」
「ううん、匈奴の兵っていうと」
 この国の者なら誰でも知っていた。匈奴ならばだ。
「馬だからね」
「はい、彼等は全て馬で動きます」
「生まれた頃から馬に乗っています」
 孔明と鳳統もだ。このことはよく知っていた。
 それでだ。彼等も言うのだった。
「それ故に馬にかけてはかなりのものです」
「私達より遥かに優れた騎兵ばかりです」
「しかも弓にも秀でていますし」
「相手にすると非常に危険です」
「そうなのよね。始皇帝もそれで苦労したし」
 もっと言えば始皇帝以前からだ。西周の頃からだ。この国は遊牧民族に悩まされてきている。だからこそだ。劉備もここで言ったのである。
「万里の長城だってできたし」
「それだけ彼等は脅威です」
「敵として一番厄介な者達です」 
 軍師二人もだ。暗い顔になっている。
「ですからここはです」
「まずは馬には馬です」
 やはり馬は欠かせないというのだ。
「このことは本当に蒲公英ちゃんの言う通りで」
「騎兵がないとお話にならないです」
「騎兵のことは任せておいて」
 馬岱は自分の胸をその左手の拳でどんと叩いて言い切った。
「あの連中にも負けないからね」
「うん、本当にお願いね」
「星さんや翠さんにもお願いしたいし」
「それとよね」
 ここでまた言う劉備だった。
「曹操さんや袁紹さんのところの
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