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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
幕間
幕間:丹下 真教
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「やばい…やばいやばいやばい!!!」
最初は夢かと思った。
駅で半分寝ながら電車を待っている中、突然の大地震。
地震大国の日本でも中々ないとんでもない揺れだった。
ああ、また遅延だろうなとぼんやりと考えていたがそんなものではなかった。
怪物、モンスターというべきか。
自身の直後どこからともなくそんな奴らが現れ人々を襲っていく。
ああ、これは夢か。だとしたらじきに覚めるだろう。
徹夜続きでぼんやりしていた俺はそう考え、頭の中で起きろ起きろと念じた。
しかし、目は覚めない。
ようやく目の前で人が殺され、スーツに血飛沫がかかった事で俺は理解する。
これは紛れもない現実だと。
「やばいやばいやばい!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!」
そうして、俺は一目散にその場から逃げた。
どこへ逃げる?安全な場所だ。
しかし安全な場所とは?
会社か?マンションか?実家か?
周りを見ればビルは地震により倒壊。
おそらくほかの建物も無事では無い。
でも、逃げなければならない。
「う、うわああああ!!!!!来るなあああああ!!!」
途中、人を食い殺している化け物と目が合ってしまった。
奴らは食事中のソレを投げ捨てると、群れを生して俺を追いかける。
人型ではあるが、顔は狼のようにとがっている。
狼男とでも言うのだろうか?
追いつかれれば食い殺される。
いやだ、生きたい、死にたくない。
毎日毎日惰性で研究を続けて来た味気のない日々
しかしその日々が急に恋しくなる。
やりたいことが見つからず、死んでもいいと思っていた。
だが今、こうして死に直面した時死にたくないと思い、生きるために必死に走っている。
そうして、走って走って走り続けた
「は、は、はーっ、はーっ」
何分走ったろうか?
肺が破けそうだ。
足ももう1歩も動かない。
恐る恐る後ろを向いてみれば、そこにはもう何もいなかった。
そうして安心感が溢れ、その場にどさっと座り込んでしまう。
「…これは、なんだ?なんなんだ?」
酸素供給が追いつかず、荒い息を繰り返しながら今の状況を考える。
そんな時だ
「……………?」
もう、何も見ても驚かないと思っていた。
あんな凄惨な光景を目の当たりにしたのだから。
しかし、俺は固まってしまった。
目の前の異常な光景に、
いいや、固まったと言うよりかは、釘付けにされた。
その光景とは
「オラァ、もっと締めろよマンコ!いくら強かろうがサーバントの時点で俺様には勝てやしねぇんだ!!」
全裸の中年男性が、コスプレした女性を犯していた。
さらに付近には袈裟斬りでバッサリと斬られ絶命している男の姿が。
訳が分からなかった。
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