第十幕その十二
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「もう一つあるわ」
「もう一つ?」
「もう一つっていいますと」
「まだ何かあるんですか?」
「こんなに奇麗なのに」
「まだですか」
「こうするのよ」
こう言ってでした。
ドロシーはジュリアから手渡された箱からです。
何かをプールに撒きました、それは何かといいますと。
「スーパーボールですか」
「その球ですね」
「きらきらした赤や青の」
「それですね」
「それをプールサイドに入れたんですね」
「こうしたらね」
ドロシーは五人にお話しました。
「余計に奇麗でしょ」
「はい、スーパーボールまで光って」
「照明に照らされて」
「何かお星様みたいです」
「プールという夜空の中に輝く」
「そんな風です」
「そうでしょ、そしてプールの周りを見て」
今度はそちらをと言うドロシーでした。
「どうかしら」
「あっ、イルミネーションですね」
「天の川ですね」
「織姫と彦星もいて」
「孫悟空さんや関羽さんもおられますね」
「竹林もありますね」
「プールが輝いてね」
照明とスーパーボールによってというのです。
「そしてよ」
「周りはイルミネーションですか」
「赤や青や緑の」
「黄色や紫や橙や群青の」
「白もありますね」
「その光がですか」
「照らしてるのよ、スーパーボールも七色で白もあってね」
虹の色にというのです。
「こうしてよ」
「凄く奇麗ですね」
「プールサイドだけでなくて」
「イルミネーションもだなんて」
「こんな素敵になるんですね」
「夜のプールは」
「そうなれるのよ」
今の様にというのです。
「こうしてね」
「同じ場所でも時間によって全く違うからね」
ボームさんもにこりとしています。
「それでだよ」
「こうしてですね」
「ここはこうなるんですね」
「それで、ですね」
「この場所で、ですね」
「今から遊ぶんですね」
「そうだよ、そして寝る前にはね」
その時はといいますと。
「お風呂もだよ」
「そうですね、お風呂も入って」
「奇麗になってね」
「プールに入ってもですね」
「やっぱりお風呂にもね」
こちらにもというのです。
「入ってね」
「身体をちゃんと奇麗にして」
「そして寝ようね」
「わかりました」
神宝はボームさんのお言葉に笑顔で頷きました、それは恵梨香達四人も同じでそれで他の皆も一日の最後にはお風呂に入ってでした。
この日もぐっすりと寝ました、その次の日は都のプールで泳いで遊んでそのうえで楽しい休日を過ごしました。
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