暁 〜小説投稿サイト〜
オズのボームさん
第十幕その十

[8]前話 [2]次話
「そうなっているよ」
「そうよね」
「だから服を着ることはね」
 このことはというのだ。
「全くね」
「必要がないわね」
「そうだよ」
「それは僕達も本当に同じでね」 
 樵はボームさんの言葉を受けて言いました。
「服を着る必要は全くないんだよね」
「はいーーそもそもーーです」
 チクタクも言ってきました。
「暑さもーー寒さもーーです」
「僕達は感じないしね」
「私達ーーは」
「お洒落もーーです」
「うん、僕達はそのままでお洒落が出来るよ」  
 かかしが応えました。
「洗濯したり油を塗って磨くとね」
「お洒落はそれぞれでね」
 ボームさんはかかし達にも応えました。
「それでだよ」
「僕達はそうだね」
「お洒落はそうしたらいいね」  
 かかしと樵が応えました。
「僕達の場合は」
「清潔にすればね」
「おのずと奇麗になるよ」
「だからあたしも服はこのままよ」
 またつぎはぎ娘が言ってきました。
「それでサンバを踊るわ」
「ううんと、僕もいいかな」 
 ここでジャックも言ってきました。
「そうしても」
「ええ、いいわよ」
 つぎはぎ娘はジャックに即座に答えました。
「じゃあ一緒にね」
「サンバを踊ろうね」
「ジャックもダンスが得意なんだよね」 
 ボームさんはジャックにも言いました。
「そうなんだよね」
「そうですよね」  
 神宝が応えました、今はラムをオニオンソースで食べています。
「かかしさんや樵さんもで」
「そしてジャックもね」
「上手ですね」
「そうなんだよね、だからね」
「ここはですね」
「見せてもらおうね」
 ボームさんは神宝に笑顔で応えました。
「二人のダンスを」
「わかりました」
「いや、僕も踊らせてもらうよ」
 かかしも席を立って名乗りをあげました。
「そうさせてもらうよ」
「僕もね」
 樵も続きました。
「楽しそうだからね」
「では僕も」 
 大尉もでした。
「そうさせてもらうよ」
「私もーーいいでーーしょうか」
 チクタクも立ちました。
「これーーから」
「皆で踊ったら皆が楽しいわよ」
 つぎはぎ娘は名乗り出た皆に応えました。
「だからね」
「いいのーーですーーね」
「皆で歌って踊りましょう」
「これは素敵なダンスね」
 オズマはその場に並んだつぎはぎ娘達を見て目を細めさせました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ