第十幕その十
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「そうなっているよ」
「そうよね」
「だから服を着ることはね」
このことはというのだ。
「全くね」
「必要がないわね」
「そうだよ」
「それは僕達も本当に同じでね」
樵はボームさんの言葉を受けて言いました。
「服を着る必要は全くないんだよね」
「はいーーそもそもーーです」
チクタクも言ってきました。
「暑さもーー寒さもーーです」
「僕達は感じないしね」
「私達ーーは」
「お洒落もーーです」
「うん、僕達はそのままでお洒落が出来るよ」
かかしが応えました。
「洗濯したり油を塗って磨くとね」
「お洒落はそれぞれでね」
ボームさんはかかし達にも応えました。
「それでだよ」
「僕達はそうだね」
「お洒落はそうしたらいいね」
かかしと樵が応えました。
「僕達の場合は」
「清潔にすればね」
「おのずと奇麗になるよ」
「だからあたしも服はこのままよ」
またつぎはぎ娘が言ってきました。
「それでサンバを踊るわ」
「ううんと、僕もいいかな」
ここでジャックも言ってきました。
「そうしても」
「ええ、いいわよ」
つぎはぎ娘はジャックに即座に答えました。
「じゃあ一緒にね」
「サンバを踊ろうね」
「ジャックもダンスが得意なんだよね」
ボームさんはジャックにも言いました。
「そうなんだよね」
「そうですよね」
神宝が応えました、今はラムをオニオンソースで食べています。
「かかしさんや樵さんもで」
「そしてジャックもね」
「上手ですね」
「そうなんだよね、だからね」
「ここはですね」
「見せてもらおうね」
ボームさんは神宝に笑顔で応えました。
「二人のダンスを」
「わかりました」
「いや、僕も踊らせてもらうよ」
かかしも席を立って名乗りをあげました。
「そうさせてもらうよ」
「僕もね」
樵も続きました。
「楽しそうだからね」
「では僕も」
大尉もでした。
「そうさせてもらうよ」
「私もーーいいでーーしょうか」
チクタクも立ちました。
「これーーから」
「皆で踊ったら皆が楽しいわよ」
つぎはぎ娘は名乗り出た皆に応えました。
「だからね」
「いいのーーですーーね」
「皆で歌って踊りましょう」
「これは素敵なダンスね」
オズマはその場に並んだつぎはぎ娘達を見て目を細めさせました。
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