第十幕その七
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「シェラスコをね」
「君もだね」
「僕は腹ペコタイガー君程カレーを食べていなかったけれど」
それでもというのです。
「同じ様に泳いでいたからね」
「だからだね」
「お腹が空いたからね」
その為にというのです。
「お腹一杯ね」
「いただくんだね」
「そうさせてもらうよ」
是非にという言葉でした。
「今回はね」
「そうするんだね」
「うん、そしてね」
臆病ライオンはボームさんにさらに言いました。
「今日のおソースは中華風にするよ」
「辣油の利いたものだね」
「お醤油のね、これもいいよね」
「そうだね、デミグラスソースやオニオンソースもいいけれど」
見ればボームさんはデミグラスソースで食べています、フォークとナイフを使ってステーキの様に食べています。
「中国のソースもね」
「いいよね」
「とてもね」
「だからなんだ」
「今日はだね」
「僕は中華風のソースだよ」
それでシェラスコを食べるというのです。
「そうさせてもらうよ」
「ではね」
ボームさんも笑顔で頷きました、そうしてです。
皆で食べていくとでした。
ここでボームさんはドロシーを見て言いました。
「ドロシー嬢はバターだね」
「ええ、シェラスコがまだ熱いからね」
ドロシーはボームさんににこりと笑って答えました。
「だからなの」
「バターを乗せて」
「それで溶けてね」
「それを味付けにして食べているんだね」
「ステーキと同じ様にね」
「そういうことだね」
「これも美味しいわよね」
こうボームさんに言うのでした。
「バターを乗せても」
「うん、僕もお肉をそうして食べる時があるからね」
「それでなのね」
「そうも言えるよ」
「お肉の食べ方もそれぞれでね」
「それぞれ美味しいね」
「そうよね」
ボームさんのお言葉に笑顔で頷くのでした。
「本当に」
「全くだね」
「私はお醤油だけれど」
オズマはそちらでした。
「こちらもよ」
「美味しいね」
「ええ、お醤油もいいのよね」
「そちらはそちらでね」
「日本や中国の調味料だけれど」
お醤油はとです、オズマは言いました。
「それで昔はオズの国にはなかったけれど」
「それでもだね」
「今はオズの国にもあってね」
「お料理に使うとね」
「とても美味しいわ」
こう言いつつ食べるのでした。
「あっさりしていてね」
「バターも美味しくてね」
「こちらも美味しいわ」
「これでおろし大根を入れてもよ」
見ればトロットはおろし大根にお醤油をかけたもので食べています、シェラスコの上にそれを置いています。
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