第五百二十九話 運命の海戦その八
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「だからだ」
「将棋じゃなかった?」
「それもしていると言えばしている」
こう言って否定しなかった。
「だがだ」
「それでもなの」
「忙しくてな」
まさにその為にというのだ。
「女性に目を向けている時間がなくてな」
「お付き合いしたことないのね」
「そうだ、だがだ」
「そっちの趣味はないのね」
「断じてな」
妹にもこのことは断った。
「お前にも言っておく」
「いや、別に言わなくてもいいけれど」
「誤解されたら困るからな」
それでというのだ。
「言っておく」
「そうなの」
「それでお前はだ」
「時間になったらよね」
「出てもらうからな」
「わかったわ、じゃあその時はね」
彩も頷いた、そうしてだった。
戦う心構えはしていて戦いの時になると自分から出て行った、そうして果敢に戦うのであった。その彼女達を見てだった。
カズヤは考える顔になって話した。
「誰に何処に行ってもらうべきか」
「今は考えどころだな」
神津が応えた。
「そうだな」
「はい、どうしましょうか」
「東にまどか君だ」
カズヤに考える顔で答えた。
「彼女に行ってもらおう」
「まどかさんですか」
「そうだ、彼女に行ってもらおう」
「まどかさん一人ですか?」
「あちらはな」
東の戦場はというのだ。
「まどか君の戦闘力ならだ」
「大丈夫ですか」
「そうだ、むしろ彼女のタイプがな」
まどかの様なというのだ。
「あの場ではいい」
「そうですか、それじゃあ」
「まどか君いいか」
神津はまどか自身にも声をかけた。
「ここはだ」
「はい、東の戦場にですね」
「行ってもらいたいが」
「わかりました」
まどかも頷いてだった。
そうしてだ、その場に向かった。そのうえで戦うとだった。
見事なものでだ、カズヤも見て言った。
「これは」
「いい感じだな」
「はい、まどかさんがです」
「あの場に合っているな」
「戦闘スタイルも、ただ」
カズヤはまどかが戦っているのを見て言った。
「あちらはもっとです」
「遠距離を行える人が必要だな」
「そう思います」
「なら誰が行けばいい」
「お願い出来ますか」
レキに声をかけた。
「ここは」
「わかったわ、あちらでなのね」
「遠距離攻撃をお願いします」
「ライフルで」
「はい、それで」
こう言うのだった。
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