第五百二十九話 運命の海戦その五
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「前までは恐怖政治敷いてるブラック企業みたいに言われてましたけど」
(そのままじゃないか)
(自覚していたのかよ)
アインズと九内はまた心の中で呟いた。
(そりゃ怖がられるぞ)
(絶対に働きたくないところだよ)
「いや、俺ロシア支部では絶対に働きたくなかったぞ」
リムルも言ってきた。
「雷帝さんの時はな」
「やっぱりそうですか」
「失敗したら粛清だよな」
「その時点で」
「それじゃあ人いなくなるぞ」
作戦に失敗したら死、ではというのだ。
「本当にな」
「それどの世界のロシアでも言われるけれど」
盾無は今はロシア代表として語っていた。
「やっぱりよくないわね」
「全くだ」
(あと人材集めと育成も酷過ぎるよな)
アインズはまた心の中で呟いた。
(悪の組織そのままじゃないか)
「やはり普通が一番だ」
九内も言った。
「人材のこともな」
(というかロシア支部って悪の組織そのままだったな)
九内もまた心の中で呟く。
(本当に人類守ろ組織だったのかよ)
「俺はブラックは嫌いだ」
二ノ宮はコーラを飲みつつ話に入ってきた。
「やはりだ」
「働かないで暮らすだな」
「そうだ、ネオニートこそが最強だ」
リムルに胸を張って答えた。
「そう思っていたがな」
「あんた結構働いているからな」
「どうも俺は何かを必死にすることが好きらしくな」
これまでのことで気付いたことである。
「だからな」
「ネオニートがよくてもか」
「それで満足出来ないらしいな」
「働くの好きか?」
「というか何かをすれば何かを掴める」
こうリムルに返した。
「それがだ」
「好きなんだな」
「そうみたいだな、だから今はこうしてだ」
「肉食ってだな」
「スサノオとも戦っているんだ」
共に肉を食うリムルに話した。
「そうしているんだろうな」
「成程な、それを言うと俺達も同じだな」
「あんただけじゃないか」
「ああ、俺が今いる世界の皆と一緒にな」
二ノ宮に明るく笑って話した。
「成長してな」
「そうしてだな」
「やっていっている、ネオニートは確かに目指している」
今もというのだ。
「それは変わらないがな」
「それと共にか」
「やっぱり何かしてな」
そうしてというのだ。
「生きていきたいんだよ」
「その辺り矛盾してるけれどな」
マスターが言ってきた。
「その矛盾がまた人間なんだよ」
「そうしたこともわかってきました」
盾無も笑顔で言ってきた。
「人はそうしたものですね」
「そうだ、安寧を求めつつな」
楽な生活をとだ、九内も言うのだった。
「何かしていないと駄目だ」
「努力もしてこそですね」
「人間だ、だからこうしてだ」
「スサノオと戦うこと
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