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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第九話 絡み合う運命   ★
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れる。

「ありがとう、レイジングハート」
「Good Bye」

 私の思いに応えてくれたレイジングハートに感謝し、赤い宝石を握りしめる。
 無事に封印できた。
 だけど目の前にあるのは夕焼けに染まる壊れてしまった街。
 気付いていたのに、気のせいだと思ってしまった。
 私がちゃんとしていないから。
 それがただ情けなく思えてしまう。
 そんなときいきなり私とユーノ君の周りに細い剣が突き刺さる。

「なにっ!」
「後ろだ!」

 咄嗟の出来ごとに固まることしかできない私。
 それでもユーノ君の言葉で慌てて振り返る。
 後ろには私たちのいる場所より少し高いビル。
 あそこの屋上から投げたのかな?
 剣が斜めに突き刺さってるからそう予想してみる。
 だけどそんなことを考えている暇なんてあるはずがなかった。

「無駄な抵抗はしないことだ。無益な殺生は好まん」

 さっきまで私達が向いていたほうから声がした。
 慌てて再び振り返る。
 塀の上には上下黒の服に、黒の手袋をし、赤いコートとフードを纏って、白い髑髏の仮面で顔を隠した子がいた。
 そして右手には指と指の間に三本の剣が握られていた。

 でもなぜかその子を見た時、私は恐怖もなにも感じなくて、ただ寂しそうに見えた。

 だって

 赤い月の光に染まる

 数えるのが馬鹿らしく思えるくらいの剣が突き刺さった荒野が見えたから

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