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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第九話 絡み合う運命   ★
[4/5]

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ものではないな」

 そのまま後ろに倒れこむ。
 正直疲れた。
 魔法陣を描くのはかなり神経を使う。
 それも約六時間地面を這うように黙々と描き続ける。
 さらに二時間ほどかけて描いた魔法陣に溶かした宝石を流し込むのだ。
 学校に入る前に作っておくべきだったと少し後悔する。

「ところで一体今何時だ?」

 朝の七時には作業を開始したはずなのだが……
 太陽の位置もかなり高いというかもう昼を過ぎているだろう。
 午後の三時ぐらいか?
 とりあえず汗を流して、夕飯の買い物に行くことにしよう。
 夕飯の材料がない。
 そんな事を考えながら浴室に向かう。

 汗を流し、一杯の牛乳で喉を潤す。
 とその時

「魔力! それもかなりでかい」

 コップを置き、小屋に駆け込み、先日用意した戦闘用のズボンとシャツ、手袋、ブーツを身につけ、赤竜布のコートを纏う。

 そして、小屋から飛び出し一気に跳躍し、発生源を目指す。
 だが妙だ。
 魔力がどんどん広がっていく。
 どういう事だ?

 そんな疑問もビルの上から街を見て理解した。
 巨大な樹が街を支配していた。
 とその時、もうひとつ魔力を見つけた。
 左1kmのところだ。
 ちなみに死徒になり強化の魔術を使わなくても2kmぐらいまでなら十分見ることができる。
 そこに立っていたのは

「……なのは?」

 肩にイタチのような動物を乗せて杖のようなものを持ったなのはだった。
 なのはが杖を振ると周りに魔法陣が出来あがる。
 あれを見るとあれだ。
 カレイドルビーなる呪われたマジカルステッキを思い出す。
 やめよう。
 あれは思い出してはいけない。
 呪われたマジカルステッキの記憶を封印し、なのはを見つめる。
 なのはの杖に魔力が集まり、先端から小さな魔力光がいくつも放たれる。

「なるほどコアを探しているのか。それにしてもあれは魔術ではないな。
 肩に乗ったイタチと話していたようだが使い魔か?」

 正直疑問が多すぎる。
 あの魔術に関しても構成が違いすぎる。
 なのはの正体も気になるので、この樹の処理は任せるとしよう。
 もっともこの樹の処理が終わったら少し話す必要はあるか。

 しかし、知り合いが相手となると隠す必要があるな。
 少なくともまだ正体を知られたくはない。
 そうとなると顔全体を隠す必要もあるな。
 そんな事を思いつつあるものを投影しておく。




side なのは

「リリカルマジカル ジュエルシードシリアル10……封印!」

 レイジングハートから放たれた光はジュエルシードを捕え、ちゃんとレイジングハートに回収された。
 それと同時にレイジングハートから蒸気が排出さ
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