暁 〜小説投稿サイト〜
冥王来訪
第二部 1978年
狙われた天才科学者
先憂後楽  その1
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
を眺めながら、囁いた。

 マサキのその言葉に、美久は色を失うも、
「それは、やり過ぎではありませんか。
多くの系列企業を傘下に持つ国際金融資本を打倒すれば、市井の徒を苦しめる遠因になります」
と、興奮する彼を諭した。
マサキは、不安な面持ちをする彼女を抱きすくめながら、
「いや、良いのだ。やり過ぎでも何でもない。
世界を二分し、武威を誇った超大国ソ連だけでなく、その富の象徴たる国際銀行家を一撃で下す。
その事によって俺は、武力ばかりでなく、全世界の富の大部分も我が手に牛耳れる。
資金力さえあれば、この腐敗した社会など簡単に買収できよう。
権力の源泉たる武力と資金力を手にし、世界をほしいまま操る」
と、美久に胸の内を吐露した。

そして、満面に喜色をたぎらせて、アハハと哄笑し、
「木原マサキは、混乱する世界を制した後、まさに世紀の帝王として、この世に君臨しよう。
天のゼオライマーは、その時こそ、光り輝き、世界最強のマシンたり得る」
マサキの胸の中で、唖然とする美久を一瞥した後、
「これは、天のゼオライマーの世界制覇の為の、正に戦争なのだよ。
そのシナリオを描くのも、また楽しい。ハハハハハ」と、天を仰いだ。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ