第94話
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の父ちゃん?」
「な、何と…バーダックの息子とは…これも運命なんじゃろうか…」
「モ…モナイト…?」
グラノラは混乱していた。
バーダックと言うサイヤ人に似た悟空を感慨深げに見つめる自分にとって祖父のような存在に。
「……全てを話そう。このシリアル星で起きたことを…お主の父、バーダックのことも…そして…儂の罪も」
「「「…?」」」
モナイトは語った。
40年前、確かにこの星はシリアル人とナメック星人が共存しており、フリーザ率いるサイヤ人達に滅ぼされた。
しかし、自分とグラノラ、そしてグラノラの母親を救ってくれたのは悟空の父親であるバーダックであったことを。
悟空はいきなり父親のことを聞かされてもピンと来なかったが、昔サイヤ人との闘いの後の入院生活で夢で見た両親らしき2人の顔を何となく思い出した。
グラノラは何故母親が生きていないのかを尋ね、モナイトは説明した。
グラノラの母親はヒータの連中に殺されたのだ。
その後バーダックはヒータの1人、ガスと交戦し、勝利したらしい。
グラノラは母親を殺した相手の下で何十年も利用されていたことに怒りを覚える。
「…酷えな」
「俺達サイヤ人も似たようなもんだ。フリーザの手となり足となり命令通りに働いてたってのに消されちまったんだ…まあ、ビルス様に標的されちまった時点でもう惑星ベジータの消滅はどうしようもなかったがな…それにしても気に入らんな…俺達サイヤ人を利用した報いを受けさせてやる」
悟空はヒータの悪辣さに不愉快になり、ベジータもサイヤ人も似たような物だと言いながらも天災のようなビルスに目をつけられた訳でもないシリアル人には多少同情はしたが、それ以上にヒータが気に入らなかった。
そして突然空が暗くなり、空が明るくなった直後に凄まじいパワーを感じた一同が戦慄する。
この場で最強と言える我儘の極意の変身をしたベジータよりも上と断言出来る程に。
「なるほど、ヒータの奴らめ…ドラゴンボールを使いやがったな…」
「正解!この星のドラゴンボールを使わせてもらったよ」
姿を現したのはマキとオイルの2人だった。
「良く来たな、ヒータ共。わざわざ自分達からぶっ飛ばされに来たとはご苦労なことだぜ。」
ベジータの挑発にカチンとなったマキが顔を引き攣らせる。
「グラノラを倒したってことはあんたが少し前まで宇宙一だったんだろ?宇宙一になった瞬間蹴落とされるあんたには同情するね」
「御託は良い、さっさと“自称”宇宙一の面を見せろ下等一族共」
その言葉にマキはキレた。
「ああ、お望み通り見せてやるよ!それがあんたらの最期だ!出てきなガス!!」
「落ち着けマキ…見え透いた挑発に乗るな」
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