第六百七十七話 虫になるその六
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「そうはです」
「上手くいかないんだな」
「ですからドローンもです」
昆虫型のそれもというのだ。
「有効もっと言えば」
「危険過ぎるわね」
ラビニアも言った、探偵がそれにより悪事が露見してそのうえで処刑されたので尚更わかることだった。
「本当に」
「あまりにも危険なので」
まさにその為にというのだ。
「マウリアでも連合でもです」
「国家元首の許可が必要なのね」
「その使用にあたっては」
「昔の核兵器レベルね」
ラビニアはここまで話して思った。
「最早」
「危険度はそのレベルです」
「そこまでなのね」
「かつて核兵器は人類を滅ぼせるものでした」
そこまでの力を備えていたというのだ。
「地球を何度も破壊出来る様な」
「そこまでのですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうでした、そしてです」
「虫型のドローンもなのね」
「あらゆる人や組織の全てを知ることが出来ます」
それ故にというのだ。
「ですから」
「危険なのね」
「はい、非常に」
まさにというのだ。
「ですから」
「国家元首の許可まで必要なのね」
「そうです、あまりにもです」
「全てを知ることが出来たら」
「こんなに危険なことはないので」
だからだというのだ。
「かつての核兵器の様にです」
「使用が制限されていて」
「私も許可を頂けないと」
「マハラジャの娘さんでも?」
ラビニアは問うた。
「そうなの」
「そうです、危険過ぎる兵器の一つです」
「ドローンがそうなるとはな」
危険な兵器扱いとはとだ、タムタムも言った。
「思わなかったな」
「ドローンと言ってもそれぞれで」
「中にはそうしたものもあるか」
「そうです、このこともです」
「覚えておくことか」
「どんなものでも色々な種類があり」
それでというのだ。
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