第六百七十七話 虫になるその二
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「何かとです」
「わかるんだな」
「はい、わからないことはです」
それこそというのだ。
「ないと言ってまでにです」
「そこまで凄いのか」
「虫はあらゆる場所に入られてです」
そうしてというのだ。
「見聞きしているので」
「何でも知っているか」
「ですからお話をすれば」
「あらゆるものがわかるか」
「左様です、山の中で何かをしたり」
若しくはというのだ。
「密室の中であっても」
「わかるんだな」
「確かに人は入られないですが」
それでもというのだ。
「虫は違います、ですから」
「虫は知っているんだな」
「そうです、ですから彼も」
あの探偵もというのだ。
「その悪事はです」
「虫なら知ることが出来るか」
「そう考えましたので用いました」
虫型のドローンをというのだ。
「そうしました」
「成程な」
「そしてです」
セーラはフックにさらに話した。
「これは私は行いませんが」
「何がある」
「暗殺もです」
これもとだ、タムタムに答えた。
「行えます」
「虫を使うならか」
「そして虫型のドローンを用いれば」
「一服盛るよりもか」
「蛇等を送るよりもです」
「暗殺しやすいか」
「アレクサンドロス大王も一匹の蚊に倒されましたね」
ここでこの話が出た、人類史上屈指の英雄でありその身体能力も桁外れであったがそれでもであったのだ。
「そうでしたね」
「マラリアに感染して倒れたからな」
「僅か三十三歳で」
「それはこの時代も同じか」
「羽虫の様に小さなドローンにです」
まさにそれにというのだ。
「刺す機能を備えさせて」
「刺すその先にか」
「毒があれば」
それでというのだ。
「それで、です」
「毒殺が出来るな」
「そうです、ですから虫型のドローンはです」
これはというのだ。
「実はあまりです」
「使われていないか」
「一般ではマウリアでも連合でも使用されておらず」
禁止されてであることは言うまでもない。
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