第六百七十七話 虫になるその一
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虫になる
探偵が処刑されその亡骸は糞尿やゴミと共にボックスに入れられブラックホールに捨てられてからだ、セーラは話した。
「まずは情報収集でしたが」
「お庭番の人よりもよね」
「はい、昆虫型のドローンを用いて」
ラビニアに話した。
「そうしてです」
「あいつの事務所とお家に忍び込ませてなのね」
「隅から隅まで見聞きしましたので」
それでというのだ。
「普通なら絶対にわからないこともです」
「わかったのね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうなりました」
「そうね、虫だったら」
「もうです」
それこそというのだ。
「あらゆる場所に入られます、机の中にもです」
「入られるのね」
「そこに鍵をかけていても」
例えそうしてもというのだ。
「虫の種類によりますが」
「小さいならね」
「入ることが出来て」
そうしてというのだ。
「見てです」
「知ることが出来るのね」
「そうです」
はっきりとした声での返事だった。
「虫ならば」
「知ることが出来るのね」
「そうです、ですからこの度は」
「魔術とか超能力とか使わないで」
「科学で、です」
この力でというのだ。
「行ってみましたが」
「大成功だったわね」
「そうなって何よりです」
「科学もあんたの力なのね」
「私のが会長を務めさせて頂いている企業にドローンの研究と開発、販売を怒っている企業もありまして」
「そこでなので」
「開発されたものでして」
「実際に使っているのね」
「はい、航続距離は短いですが」
それでもというのだ。
「他の生きものが入られない場所にもです」
「入られて見聞き出来るから」
「こうした時はです」
「役に立つのね」
「そして実際にです」
「あの探偵をやっつけたわね」
「その罪を暴いて」
そうしてというのだ。
「それが出来ました」
「それは何よりだな、虫はな」
フックはまた言った。
「兎角な」
「侮れないですね」
「そのことがわかった」
「虫とお話してもです」
そぷもしてもというのだ。
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