第五百二十八話 ヒッティーンの血と汗その十
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「またすぐに戦場に戻る」
「それはよくないんだな」
「しっかり手当てを受けるである」
「そしてなんだな」
「そこから戻るである」
「そうすべきか、なら確かに頼む」
イケメンマスクは二人の眼魔の心を受けて述べた。。
「充分な手当てを」
「それではなんだな」
「やらせてもらうである」
「そいつは言っても聞かない奴だったんだがな」
アトミック侍が言ってきた。
「聞く様になったな」
「丸くなったな」
こう言ったのはぷりぷりプリズナーだった、今は服を着ている。
「いいことだ」
「S級の人は個性派揃いだが」
食事を摂っているセッケの言葉だ、羊の肉ラムであるそれを食べつつそのうえで言うことであった。
「悪い人達はいないからな」
「私はA級だが」
イケメンマスクは手当てを受けつつ述べた。
「一位だがな」
「おっと、そうだった」
セッケも言われて焦った。
「これは失礼した」
「わかってくれたらいい」
イケメンマスクもそれでよしとした。
「だが私も人の話を聞かなかったことはだ」
「そのことはか」
「事実だ、今は反省している」
「そうなのか」
「私も変わった」
これまでのことでというのだ。
「大きな出来事があってな」
「そういえばそうですね」
宮沢が応えた。
「イケメンマスクさんある時から急に人のお話を聞いてくれる様になりました」
「そうなったことはだ」
まさにと言うのだった。
「私も認める」
「そうですか」
「人は何かがあって成長する」
「だからですね」
「サイタマ君には感謝している」
まさにというのだ。
「心からな」
「そうですか」
「私の過ちにも気付いたからな」
このこともあってというのだ。
「心からだ」
「サイタマさんにはですね」
「感謝している、だからな」
それでというのだ。
「これからの人の言葉も聞いて」
「そうしてですか」
「自分を見つめ直しつつな」
それと共にというのだ。
「ヒーローとして人間として生きていきたい」
「そうだな」
アトミック侍も同意して頷いた。
「それは俺もだ」
「貴方もか」
「ヒーローは人間だ」
鋭い目で述べた。
「それならな」
「過ちも犯すか」
「どうしてもな、しかしな」
それでもというのだ。
「そこから気付いてな」
「そのうえでか」
「前に進むのがな」
それこそがというのだ。
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