第五百二十八話 ヒッティーンの血と汗その八
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「そうしましょう」
「その通りだ、おっさんもういいからな」
ディルクはベアトリスの言葉を受けて仙人に告げた。
「好きなことしてろ、寝て食ってな」
「余計なことはするなか」
「ああ、あんたはそれでいい」
「ならそうしてやるわ」
完全にふてくされて言ってだった。
仙人は寝袋に入って早速いびきを出した、そんな彼をよそに戦いは続きネクロムは戦局を見て言った。
「左が危ないな」
「ではそちらに行ってくれるか」
レオンが言ってきた。
「貴殿は」
「そうしていいか」
「ここは任せてくれ」
「我々が引き受ける」
ケーティーも言ってきた。
「そうするからな」
「貴殿は左で戦ってくれ」
「案ずるな、我々全員が受け持つ」
エレクもネクロムに話した。
「ここはそうするからな」
「インコグニート師団で」
「そうだ、それなら問題はないな」
バリアシオンも異ってきた。
「俺達五人なら」
「問題あるとは言わないよな」
ギュスターヴは余裕を見せていた、あえてだがそうした。
「そうだよな」
「言わない、ではここはだ」
「我々に任せてくれるな」
エレクは今度は微笑んでネクロムに問うた。
「そうだな」
「その通りだ、ではな」
「左に行ってくれ」
「そうさせてもらう」
「では私が中央を受け持つ」
ネクロムを行かせてすぐにだ、エレクは四人に話した。
「バリアシオンとレオンは私から見て右だ」
「わかりました」
「そこに位置します」
「ギュスターヴとケーティーは左だ」
「ええ、それじゃあです」
「その布陣で戦いましょう」
「それではな」
「あの、私はどうすればいいの?」
忍者の未来が聞いてきた。
「今来たばかりだけれど」
「君には援護を頼みたい」
エレクは未来にも話した。
「君の銃火器はそれに向いているからな」
「だからなのね」
「そうしてくれるか」
「わかったわ、私エレクさん達も好きだしね」
「我々が好きなのか」
「だって私を無視しないし優しいから」
「だからか」
「そうよ、それじゃあね」
「ここは六人で受け持とう」
「そうしましょう」
確かな声でだった。
未来は頷き五人の援護に入った、援護は的確でだった。
五人を万全に助けていた、ネクロムはそれを見て呟いた。
「やぱりあの人達なら大丈夫か」
「あの、すいません」
めぐるが言ってきた。
「来てもらって」
「実は危ないところでした」
すみれも言ってきた。
「こちらは」
「そう思って来た、間に合って何よりだ」
ネクロムは二人の前で戦いつつ応えた。
「これから一緒に戦おう」
「お願いします、ただです」
焔レンが言ってきた。
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