第五百二十八話 ヒッティーンの血と汗その六
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「それだけで全く違う」
「それは僕もわかります」
「あたしもだよ」
祐斗だけでなく葛城も応えた。
「友達は大事にしないとな」
「その通りですね」
「その意味で兵藤は好きだしだ」
翼は言葉を続けた。
「背中も預けられる」
「そうだね、一誠はそんな奴だよ」
「だから今も安心して戦っている」
「一緒にいるからね」
「その通りだ」
「俺って人望あるんだな」
一誠は二人の言葉に驚きの顔になった、そのうえで戦いつつ言うのだった。
「そうなんだな」
「あるよ」
「ありますよ」
祐斗だけでなく朱乃も言ってきた。
「お友達の為に全力で動いてくれますから」
「僕の為にも頑張ってくれたしね」
「そんな一誠さんをどうして嫌うか」
「それはないよ」
「その通りだ、お前を嫌う奴はいない」
月光が来た、そうして敵を切り捨ててから言った。
「その姿を見たならな」
「それならですか」
「誰が嫌うか」
「そうだよね」
美雷も言って来た、今も彼と共にいる。
「大兎もだけれど」
「その姿こそが何よりの言葉だ」
「誰かの為に必死に動いてくれるから」
「それも命懸けでな」
「そんな一誠誰も嫌わないよ」
「だから今助太刀に来た、このまま共に戦うぞ」
敵を次から次に切り捨てつつ言う。
「いいな」
「それじゃあね」
「俺そんな立派かな、けれど誰かが困っていたら」
その時はとだ、一誠は思った。
「助けないとな」
「その考えだよ、じゃあね」
「ああ、戦っていこうな」
「このままね」
祐斗は一誠に微笑んで話した、そうしてだった。
彼を助けて戦うのだった、戦局は苦しいが誰一人として死んだ目の者はおらず力を合わせて果敢に戦っていた。
シブヤはそれを見て語った。
「皆頑張っているね」
「そうだよな」
ナリタはシブヤのその言葉に頷いた。
「それじゃあ俺達もな」
「頑張ろうか」
「ああ、ケバブ焼いてな」
「果物も洗って切って」
「そうして皆が食べられる様にしような」
「何時でもな」
「そうすることですぞ」
御成は果物を洗いつつ二人に話した。
「どなたも頑張っているのですから」
「俺達もですね」
「頑張らないといけないですね」
「その通りです、張り切っていきましょう」
「御成さん達は凄いですよ」
七海はそんな彼等に笑顔で話した。
「私達の為に頑張ってくれています」
「そうであればいいのですが」
「実際にですよ」
七海は笑顔で述べた。
「今だってそうですし」
「その御成さん達見たらな」
「俺達もだよな」
佐藤と田中も話した。
「頑張らないとな」
「料理も手当てもな」
「お手本だ」
春生はそれだと言い切った。
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