第五百二十八話 ヒッティーンの血と汗その四
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「仲間としてはな」
「いねえな」
「そうじゃな」
「インドの人はいてもな」
直行も言った。
「アラブは本当に少ないな」
「インドといっても少ないわ」
他ならぬマハーカーリーの言葉だ。
「どうも」
「そういえばそうですか」
「私が思うには」
「そう言われるとそうかも知れないですね」
直行も否定しなかった。
「それぞれの世界に該当する国でも」
「大体アメリカや中国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアじゃな」
寧音は笑って話した。
「国は」
「大体そうした国か?」
金属バットは首を捻りつつ言った。
「日本以外は」
「大体そうか」
うさ丸はここまで聞いて述べた。
「多い国は」
「アルデバランさんはブラジルつって」
熊野さんは彼のことを話した。
「それでシュラさんはスペインつって」
「聖闘士はギリシア人も多い」
教皇であるシオンの言葉だ。
「そこは覚えておいてくれ」
「ああ、そうでしたね」
直行はシオンの言葉に頷いた。
「黄金聖闘士の人達も」
「そうだな」
「はい、確かに」
「確かにギリシアの者も全体では少ないが」
それでもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「いることは覚えておいてもらいたい」
「そうします」
「尚我々もこの辺りの料理には詳しい」
シオンはこのことも言ってきた。
「神話の頃から地中海沿岸部は歩き回ってきたからな」
「そうでしたね」
箒はシオンのその言葉に頷いた。
「ギリシア神話では地中海全体が舞台です」
「黒海の方もな」
「だからですね」
「この辺りのことも詳しくな」
そしてというのだ。
「文化もその中にあり」
「料理もですね」
「詳しい。だから何かと聞いてくれ」
「それでは」
「ああ、聖闘士の人達もいたな」
トルコも話を聞いて言ってきた。
「そうだったぜ」
「それではな」
「ああ、俺と一緒に皆に教えてくれるかい?」
シオンに親し気に話した。
「この辺りの料理のことをな」
「喜んで」
「これまでも教えてきたけどな」
「この度もな」
「そうして美味く食ってもらおうな」
「そうしていこう」
シオンはトルコの言葉に頷いた、そうしてだった。
この辺りの料理を教えていった、そのうえで美味く食べてもらった。それは戦士達の英気を養ってだった。
戦場に出た、そのうえで全力で戦うが。
一誠は戦いつつだ、空にいる朱乃に問うた。
「朱乃さん、大丈夫ですか?」
「充分よ」
朱乃は飛んで戦いつつ悠然と応えた。
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